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都議会は今もバブル状態

NewsPicks 7月30日(土)17時2分配信

音喜多駿議員×塩村あやか議員(下)

透明度が低くブラックボックスと言われる、東京都議会。いったいどれほど閉鎖的なのか。その実情を、無所属の1期生議員である、音喜多駿氏、塩村あやか氏に聞いた

都議会は今もバブル

──今の都政は、国政に比べて、どれくらい遅れていますか?

音喜多:国政より2周ぐらい遅れていますね。

塩村:私も2周。3周とまでは言わないけれど、2周だろうなという気がします。

──1周は、10年ぐらいのイメージですか。

音喜多:12年ぐらい。干支ぐらいです。

塩村:24年ぐらい遅れている感じがします。

──1992年ぐらいということですね。

塩村:でも、今の状況はしょうがない面もあります。実権を握っている人たちに定年がなくて、期数を重ねるごとに偉くなるという組織ですから。そういう人たちの感覚で進んでいるわけです。

音喜多:1992年はたぶんいい線で、未だに都議会はバブルなのです。

東京都は、税収も7年連続でアップしているので、節約する意識もない。だからオリンピックにもバンバンお金を突っ込んでいるわけです。そして、自分たちの利権がある公共事業を業者に回して、「先生のお陰です」とお礼を言われて、「では、パーティー券100枚頼むぞ」というような世界です。

だから本当に、昭和の感覚です。バブル期の感覚で議員活動をやっている議員がいまだにたくさんいるのです。

──幸せな時代の日本がまだ続いているのですね。いわば、『ALWAYS三丁目の夕日』の世界ですね。

音喜多:そうなんです。専業主婦モデル、サラリーマンモデルが彼らの中でベストなので、保育所を作ったらそのベストな形が崩れてしまうじゃないかと思っている人もいっぱいいると思いますよ。

塩村:そういう人は、今の状況は幸せですよね。

音喜多:ハッピーだと思います。

今、自民党の東京都連や公明党の東京都連がすごく強いのですよ。東京都議会議員のほうが国会議員より偉いところが部分的にあります。

それはなぜかというと、国会議員は今、力が持てなくなってきているからです。昔は、「先生お願いします」「ああ、予算取ってくるから任せておけ」という世界でしたが、税収が減ってしまったので、そうしたこともできなくなりつつあります。

でも、都は税収が上がっていますので、都議会はこれをまだできる立場にあるのです。いまだにそういう利権構造があって、しかもそれが見えなくなっている。それが東京都議会のブラックボックスのシステムなのです。

──最後の幸せな昭和なのですね。

音喜多:だからラストリゾート(笑)。

──相当に改革の余地がありますね。今のうちから、うまく改革すれば、財政面でもかなり余裕が出てきそうです。

音喜多:国と同じ失敗を犯してはいけません。

この利権構造をずっと続けた結果、借金地獄になって、にっちもさっちもいかなくなったのが、今の日本ですから。今の豊富な予算がある状況で舵を切れれば、福祉の充実など、都民が本当に必要なことにお金を使えるのです。

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最終更新:7月30日(土)17時2分

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