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職員殴り鍵奪う 押収植物片は大麻

カナロコ by 神奈川新聞 7月30日(土)7時30分配信

 相模原市緑区千木良の障害者施設「県立津久井やまゆり園」で19人が刺殺された事件で、殺人容疑で送検された元施設職員の男(26)が「東棟1階の女性職員を殴って縛り、鍵を奪った」と供述していることが29日、捜査関係者への取材で分かった。自宅から押収した微量の植物片は鑑定の結果、大麻と判明。県警は引き続き、犯行の動機や当時の状況を詳しく調べている。

 捜査関係者などによると、男は午前2時ごろ、施設の裏口から敷地内に侵入。女性が入居する東棟1階の部屋の窓をハンマーで割って建物内に入り、この部屋の女性(19)を殺害した。

 その後、居合わせた女性職員を殴って結束バンドで縛り、鍵を奪った。男は奪った鍵でオートロック式の扉を解錠しながら居住棟内を移動し、次々と入居者を襲ったとみられる。

 施設では当時、夜勤職員8人が勤務。男はこのうち女性2人を含む5人を結束バンドで縛り、身動きを封じていた。捜査関係者によると、比較的障害の軽い入所者が、男性職員が結束バンドで縛られていることに気付き、バンドをはさみで切断して救出。この職員が無料通信アプリ「LINE(ライン)」で非番の職員に「早く来て、やばい」と連絡し、最初の110番通報につながった。

 事件では、職員2人を含む26人が重軽傷を負ったが、刃物による傷があったのは入所者だけだったことも明らかになった。職員のうち一人は結束バンドで縛られた際に手に軽傷を負い、もう一人は頭を殴られた。県警は入所中の障害者のみを殺害する目的で侵入したとみている。

 一方、捜査関係者によると、出頭時に持っていたかばんの中には、血の付着した刃物3本のほか、ハンマーや黒っぽい手袋、結束バンドが入っていた。施設内からも刃物2本とハンマーが見つかっており、県警は自宅近くのホームセンターに問い合わせるなどして、入手ルートの解明を進めている。

最終更新:7月30日(土)7時30分

カナロコ by 神奈川新聞