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牛首紬、金沢に発信拠点 東山のカフェギャラリー

北國新聞社 7/30(土) 3:03配信

 白山麓に平安時代から伝わる県指定無形文化財「牛(うし)首紬(くびつむぎ)」にちなんだ展示場所が、金沢市東山1丁目のカフェギャラリー「三味(しゃみ)」に設けられた。金沢美大生と牛首紬を生産する西山産業(白山市)が企画した。観光客が急増する金沢から、白山麓の伝統工芸の魅力を発信する。

 牛首紬は2匹の蚕が共同で一つの繭を作る「玉繭(たままゆ)」から「玉糸」を紡いで織り上げる。独特の光沢があるしま模様と所々にでこぼことした節があるのが特徴の伝統工芸品となっている。

 展示場所となるギャラリーは築120年以上の町家で、金沢美大3年(環境デザイン専攻)の東郷りんさん(21)が2階和室を「うしくびつむぐ」と銘打ち、趣のある町家の風情を生かしてデザインした。

 東郷さんは、牛首紬を長さ70~160センチに裁断し、直径7・5センチの筒に巻き付けたものを38本作り、天井からつり下げた。あえて固定しないことで、外からの空気の流れで揺れ動くつくりとし、自然や町並みとの調和を表現した。

 今回は夏を意識して、淡い色合いの涼しげな牛首紬を中心に選んで配置した。今後は季節に応じて展示内容を変える。

 西山産業の中村隆一常務は「金沢で初めての牛首紬の発信拠点となる。立地を生かして幅広い世代に魅力を知ってもらいたい」と期待を込めた。東郷さんは「牛首紬の作り手と受け手が互いに歩み寄れるような場所になればうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/30(土) 3:03

北國新聞社