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梁川城跡、国史跡目指す 亀岡八幡宮周辺

福島民報 7月31日(日)9時27分配信

 福島県伊達市は平成30年度に市内梁川町の梁川城跡や梁川亀岡八幡宮一帯の国史跡指定を目指す。併せて周辺に観光拠点施設を整備し、歴史遺構と連動させた誘客で地域振興を図る。新たに梁川城跡、梁川亀岡八幡宮と周辺のやながわ希望の森公園、地元商店街を結ぶ回遊コースも設定し、歴史的な魅力を交流人口の増加に生かす。
 指定を目指す町中心部の一帯で市教委は平成23年度から城跡の遺構調査を進めており、これまでに旧梁川小敷地に重なる1・8ヘクタールの範囲で遺構を確認した。北端に伊達氏の氏神である梁川亀岡八幡宮を配し、南端には伊達氏の館跡や伊達氏創建の東昌寺を置いた当時の栄華をうかがえる規模だ。市教委の今野賀章(よしあき)文化課副主査兼文化財係長は「有力大名だった伊達氏の発展の経過や生活様式が明らかになってきた」と評価。現段階で判明している遺構の状況や歴史的価値をまとめ30年度内に文化庁へ申請する考え。
 新たな観光拠点施設は昨年4月に市が供用を開始した「政宗にぎわい広場」に隣接させる。伊達氏が現在の中国から輸入した陶磁器や倉庫の壁材などの出土品を展示する資料館、地場産品の販売と情報発信を担う案内所を併設させる計画で、既に用地取得交渉と基本的な設計に着手しており、30年度内のオープンを目指す。
 さらに城跡と八幡宮の周辺に広がる、やながわ希望の森公園、地元商店街を結ぶ街巡りコースも新たに設ける方針で、歴史と文化が息づく街の魅力を肌で感じてもらう。

■アニメ「政宗ダテニクル」人気 梁川の注目度高まる

 伊達氏の勢力を今に伝える梁川の注目度は高まっている。
 市は「政宗にぎわい広場」の開設と並行し、市の歴史をPRするアニメ「政宗ダテニクル」を三春町の福島ガイナックスの協力で製作。市内外で上映会をしているほか、ネットでも配信している。登場するキャラクターのりりしさと格好良さから話題となり、若者を中心に来訪者が増加している。
 市教委の湯田健一教育長は「伊達氏発祥の地である伊達市をより多くの人に知ってもらい、地域ににぎわいや活力を生み出したい」と期待している。

福島民報社

最終更新:7月31日(日)10時50分

福島民報