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VRデバイス&コンテンツを総まくり 中国はVR大国だった!【ChinaJoy 2016】

ファミ通.com 7月31日(日)11時2分配信

文・取材・撮影:編集部 古屋陽一

●ChinaJoyはVRが花盛りです!
 2016年7月28日~7月31日、中国・上海新国際博覧中心にて、アジア屈指の規模を誇るゲームイベントChinaJoy 2016が開催。今回のChinaJoyの“主役”のひとつがVRであるということは、耳目の一致するところではあるまいか。ここへ来て中国大陸でもVRが大きな盛り上がりを見せていると聞くが、ChinaJoyと併催される形で、VRテクノロジーを中心としたeSmart(グローバル・スマート・エンターテイメント・ハードウエア・エキスポ)2016が催されているところからも、その関心の高さをうかがい知ることができるだろう。

 というわけで、このeSmart 2016の取材も避けては通れないだろうなあ……と思いつつ、おもむろに2ホールに渡る展示スペースを歩きまわったわけですが、率直な印象はまさに “カオス”。ある意味で、中国はVR先進国なのではあるまいか……というくらいのVRデバイス、VRコンテンツが溢れておりました。というわけで、取材を終えたいまも、微妙に気分的には混乱していたり……。記者自身の気持ちを整理する意味も含めて、ChinaJoyにおけるVR関連の情報をまとめてお届けしましょう。

 ちなみに最初に正直に白状しておきますと、今回記者は実際にはVRコンテンツを一切体験できておりません。“VRは体験してナンボ”というのはわきまえているのですが、とにかく量が多い、そして人も馬鹿みたいに多い! と、いうのは言い訳ですが、少なくともコンテンツの見地からは、判断できない感じではあります。


 今回のChinaJoyにおけるVRの注目株のひとつとして間違いなく存在するのがプレイステーション VR。ChinaJoy前日に行われたソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)による“2016 PlayStation Press Conference in China”で、プレイステーション VRが中国市場でもワールドワイドと同じ10月13日に発売されることが明らかにされたことはご存じの通り。中国市場におけるVRの盛り上がりぶりを見ても、プレイステーション VRのワールドワイドでの同時発売が、中国市場での命題だったことは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア デピュティプレジデント(アジア統括)織田博之氏のコメントの端々からも感じとることができるが、まさに“好機”ということであったのだろう。そんな話題性の高さもあり、ChinaJoyにおけるプレイステーション VRは、大きな注目を集めていた。『ファイナルファンタジーXV』や『初音ミク VRフューチャーライブ』といった、中国のゲームファンにもおなじみのIPをVR向けに揃えられたのも大きかったと言えるだろう。“デバイスはコンテンツありき”なので、そういった意味では、豊富なコンテンツもプレイステーション VR人気を後押しした。

 と、これは家庭用ゲーム機の話。一方で、中国市場はPCとスマートフォンの国であり、VRという宝の山を見据えての、PC向けおよびスマートフォン向けVR関連のデバイス&コンテンツがとにかく溢れている。記者も会場をふらふら歩いて、何となく分けてみたのだが、ChinaJoyにおけるVR関連の出展は、大きく以下に分けられるかと思う。

・プレイステーション VR
・HTC ViveやOculus Rift向けなどのソフトコンテンツ
・中国独自のVRデバイス
・VRコンテンツ向けのアミューズメント機器

 順を追って説明していくと、プレイステーション VRを展開しているのは、もちろんSIEブースのみ。ChinaJoyにおいては独自の存在と言える。HTC Vive向けソフトコンテンツとOculus Rift向けソフトコンテンツも、ある意味でわかりやすい。今回のChinaJoyでもちょっと把握できないくらいの数のコンテンツが展示されていた。新しいデバイスなので、クリエイティビティーを刺激されることもあれば、“グリーンオーシャン”を見込んで乗り込んでくる才能もあるんだろなあ……といったところだが、ときにベンチャー風の小さなブースで展開しているVRコンテンツに黒山の人だかりができていたりして、ユーザーの関心の高さが見える。先述の通りVRコンテンツは一切未体験なので、それらがおもしろいかどうかは、確認できておりませんが……。

 あと、これは会場を歩いて見ただけでの判断となるが、HTC ViveとOculus Riftを比較すると、圧倒的にHTC Viveが多い。会場にはアトラクション性のあるものが多く、そう考えるとHTC Viveのほうが使い勝手がいいのかな……というのが、会場での感想。

 と、以上までであれば、ある意味想定範囲内の出展だが、中国を中国たらしめているのは、とにかく中国独自のVRデバイスが多いこと。ちょっと言いかたは何だが、「この時流に乗って、一攫千金求めて、自分のところで作っちゃれ!」というような、企業がとにかく多い。それは、中国という国の勢いでもあり、VRの勢いでもあるのだろう。もちろん、そういった中国独自のVRデバイスは、昨年のChinaJoyでもいくつか見受けられたが、今年は昨年比10倍~20倍くらいの印象だ(記者の体感比)。

 デバイスも、PC向けから一体型、VRとARのハイブリッドなどさまざまあるが、とくに多いのがスマートフォン向けVRデバイス。“気軽にVRを体験できるエントリーモデル”として、ニーズも高いということなのだろう。ちなみに、デバイスをリリースしているメーカーは、自社のサイトでSDK(開発キット)を配布しているところが多く、それはソフトの獲得が普及のカギを握るだろうなあ……と思わせもする。

 一方で、会場で顕著だったのが、“リッチなVR体験をしてもらおう”という趣旨かと思われるが、大型機器を駆使しての試遊が多かったこと。いわゆるアトラクション型の展示だ。中にはいささかケタ外れの機器ももあり、「さすが中国」という感じで、思わず笑ってしまうほどのスケールの大きさ。ChinaJoyの会場では、VR向けのアミューズメント機器を取り扱っている企業の出展がことのほか多い。VRと体感は相性が非常によろしいので、今後はこういったビジネスも(ことによると)盛んになるのかもしれない。ただ、明らかにスマートフォン向けに違いないデバイスを使って、大型機器を駆使しての体験を提供しているブースもあって、「リッチな体験をしてもらうのだったら、よりリッチなコンテンツにすればいいのに……」と思ったりもするのだが、そのへんは愛嬌なのかもししれない。

 いずれにせよ、ChinaJoyでもVR関連は軒並み大人気で、試遊を待つための長い行列がそこかしこにできていました。さらに言えば、体験をしている皆さんいずれも楽しそう。というわけで、若干カオスながらも大いなる可能性を感じさせるのがVR。

 以下に、会場で見つけたVRデバイス&コンテンツを、とりとめもなく紹介していきます。

最終更新:7月31日(日)11時2分

ファミ通.com