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アーティストvsエイリアン侵略映画。感想会は大荒れの模様……【みんなの映画部】

M-ON!Press(エムオンプレス) 7月31日(日)18時7分配信

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。今回はド直球ハリウッドSF大作「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」。参加部員が小出部長+女性ふたりということで、イベント感を出そうと「4DX」上映を選んだのですが、これが完全に裏目に出ました……。

感想会会場(喫茶店)へ向かう途中に突然の咆哮が……

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活動第27回[後編]「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」
参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子(チャットモンチー)、世武裕子

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■20年前はこれで「ザ・娯楽映画」だった

──しかし20年ぶりの続編なのに、驚くほど「同じ」ですよね。その意味ではまったくブレてない(笑)。

小出 ブレなし、反省なし(笑)。

世武 ただね、私は「インデペンデンス・デイ」の一作目は好きだったんだよ。好きな理由はたぶんコイちゃんの嫌いな理由と一緒なんだけど。

小出 そうなんだ。

世武 要は「おバカ映画」なんだよ。何も考えてないっていうか、本当にアメリカらしい単細胞なB級大作みたいなさ。サントラも徹底して「アメリカ万歳」をちゃんと助長してコンプリートしているわけですよ。あと単純にエイリアンの造型は好きだしね。

小出 なるほどね。ダメさをわかったうえでダメさを愛でるというか。俺、愛でる余裕がなくて先に怒っちゃってるから(笑)。

世武 でもね、やっぱり今回は20年経ってるじゃん。そうするとやっぱり自分が大きくなってるっていうのもあるし、1996年の頃からは世界状況がすごい変わっていて、……日本も1996年のときよりだいぶヤバい感じになってるじゃない。

福岡 そうやね。

世武 だから今のタイミングでこれを観たらね、ちょっと笑えなくなってるっていうか。前の1996年のときに「これバカじゃないの?」ってゲラゲラ笑ってたのが、意外にこの人たちは普通に本気なのかなって。そこでちょっと「えっ!? なんで私、前はこれを面白いと思ったんだろう」っていう風に思った。

福岡 実際さ、「インデペンデンス・デイ」って当時すごい流行ったやん。だから名前だけ聞くとビッグタイトルっていうイメージではある。

小出 俺も20年前、ラストの特攻シーンでちょっとグッときてたんだよ。だけど実は今朝、一作目を観直してきたんだけど、ぜんぜん面白くないの。

世武 あのときはなんであんなにワーッとなったんだろう? だから時間の流れってすごいよ。時代もそうだし、自分の歳も。時間の流れってマジすごいわって、一作目を改めて観るとすごく思う。

小出 20年前はこれで「ザ・娯楽映画」だったもんね。

世武 そう。

福岡 こっちもノーテンキだったから(笑)。

世武 うん、みんなユルかったね(笑)。



■懐かしキャスト大集合が流行っているのを、「ナメんなよ」って思ってる。

──受容する側の距離感の変化っていうのは、ものすごく出る映画でしょうね。

世武 だってマーベルの映画とかも、総じて複雑な世界と向き合ったシリアスな方向に行ってるでしょう。なのに「まだこれやってんの!?」っていう違和感。それはまぁ逆に言うと、好きというのとはちょっと違うんだけど……どっか捨てがたい(笑)。

小出 昔ながらの駄菓子的な?(笑)

世武 (笑)。とにかく久々にそんな映画がまだ普通にやってるのに出くわしました、今日は。登場人物とかも同窓会的だったじゃない。

小出 そうだね。

世武 全員、細かいところまで全部拾います! みたいな。ちょっと思ってたんですけど、最近ファンに対して「これをやったら喜ぶんだろ?」みたいな懐かしキャスト大集合が流行っている傾向を、私は全体的に「いや、ナメんなよ」って思ってる。

小出 あはははは! なるほどね。作り手はファンサービスのつもりなんだろうけど。

世武 最後にひとつだけ言わせてもらっていい? ジェフ・ゴールドブラム(デイヴィッド・レヴィンソンESD部長役)って、私の初恋の人だから。

小出 マジで?

福岡 出た出た出た!(笑)

世武 「ザ・フライ」(1986年/デヴィッド・クローネンバーグ監督が「蠅男の恐怖」をリメイクした名作ホラー)のときのジェフね。私、蠅男が初恋なの。蠅と人間が混ざってるところにグッときちゃうというか、かっこいい。

小出 ヤバいヤバいヤバい! よく朝ドラいけたね(笑)。

福岡 初恋が蠅男で(笑)。

TEXT BY 森 直人

最終更新:7月31日(日)18時7分

M-ON!Press(エムオンプレス)