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<東京都知事選>立候補者の1日ルポ ── 鳥越俊太郎候補(後編)

THE PAGE 7/31(日) 20:00配信

 当初、この後は午後3時30分からJR荻窪駅北口で街頭演説の予定だったが、急遽、その前に多摩ニュータウンの視察予定が組み込まれた。立川駅北口での街頭演説終了後、鳥越氏はスタッフとともに立川北駅から多摩モノレールに乗車。移動手段に自動車ではなくモノレールを選んだ理由をスタッフに聞くと、「この方が移動の効率が良いため」。車が渋滞に巻き込まれて予定が遅れると、その後の行動にも支障がでるからだ。

 車中では、スタッフと記者に囲まれる鳥越氏。その群れの中で鳥越氏の前に出る機会をうかがっていると、別のスタッフから「乗客の皆さんの邪魔にならないようにしてください」とにらまれる。反省し、なるべく邪魔にならないようにと荷を降ろす。

 同乗した記者らと談笑する鳥越氏。スタッフによると、記者と対するときは、ときに説教モードになるらしい。この日は、ビデオカメラを向けてずっと撮り続ける記者に対して、「昔はその映像が使われる場所を考えてカメラを回していた。そんなに撮影したらあとで編集が大変でしょう」とぼやいていた。表情はリラックスしており、今のところ疲労感は感じられないように見える。

 終点の多摩センター駅で下車すると、ようやく鳥越氏のそばに近寄れた。この機会を逃さず、早速名刺を渡そうと鳥越氏に呼びかけるが、無反応。声が小さくて聞こえなかったのだろうか。3回目の呼びかけで、ようやくゆっくりと顔をこちらに回したので、自己紹介をして名刺を渡したが、鳥越氏は「……はい」と小声で名刺を受け取ると、あとは無言で迎えに来た車に乗車した。

 後部座席に座っても、なんだろうこれ、とでもいうような感じで、手の中にある私の名刺をぼんやりとみていた。スイッチがオフの時間だったのだろうか。ほどなくドアが閉まり、発進。従来の団地を新たに建て替えたというブリリア多摩ニュータウンに向かった。

 スケジュールがいささかタイトだったのかも知れない。JR荻窪駅北口での街頭演説は、予定通り午後3時30分に応援演説からスタートしたが、鳥越氏は渋滞に巻き込まれて少し遅れて到着。街宣車に上がった鳥越氏は、スイッチが入ったのか元気いっぱいで語り始めた。荻窪駅のロータリー付近はつめかけた人々で混雑。街宣車付近の歩道は移動するのが困難な状況だった。

 同5時30分からのJR池袋駅西口での街頭演説にも、多くの人が集まった。広場の向かい側のビルには小池百合子氏の事務所が見える。本日の活動はこれでラスト。演説を終えると、両手のこぶしを力強くふりながら『鳥越コール』に応えていた鳥越氏。街宣車から降りた姿は、演説を終えたせいか、スイッチが切れて力が抜けたように見える。広場に集まった聴衆に、もう一度手を振ると、鳥越氏は車に乗り込み去っていった。

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最終更新:7/31(日) 20:00

THE PAGE

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。