ここから本文です

伊勢氏が語る藤浪復活のカギ

東スポWeb 7月31日(日)10時38分配信

 阪神が29日の中日戦(甲子園)に1―3で敗れた。連勝は4でストップし、5位に転落した。藤浪晋太郎投手(22)は自己最多タイの13奪三振をマークしながらも7回3失点で7敗目を喫し、これで自己ワーストの7戦勝ちなしの5連敗だ。そんな悩める右腕に対して本紙評論家の伊勢孝夫氏は「制球力を上げなければ復活はない!」と断言した。

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】試合後の金本監督は藤浪について「立ち直りつつあるのかなと手応えを感じた」と評したそうだが、私はその投球を見ていて歯がゆくて仕方なかった。197センチの長身で腕も長く身体能力も高い。投手としては申し分ないポテンシャルがあるのに勝てない。その一番の原因は制球だ。この日も捕手の要求通りに球がいったのは7割ほど。3割はコントロールミスだ。常に不利なカウントの状態だからリズムの悪い投球が続く。ここ3戦で24得点と復調した打線が1点しか取れなかったのも藤浪のテンポの悪さが響いているからだ。

 金本監督ら首脳陣は4連勝の立役者で打撃好調の捕手・原口に代えて、昨年、藤浪と相性が良かったベテランの鶴岡を先発マスクで起用した。藤浪の復調を最優先してのことだろうが、私はそれが有効な手とは思わない。もともと藤浪は配球で勝負する投手ではない。捕手うんぬんが問題ではないはずだ。一番今、鍛えるべきは制球。野村克也さん(評論家)は常々「コントロールを持たない投手は投手ではない」と言っている。今の藤浪にピタリと当てはまる言葉だろう。

 では、どうすればいいか。以前、制球に興味を持って様々な投手に話を聞いたことがあるが、決まって言うのは「練習あるのみ」ということだ。例えば週に1回のブルペンで外角低めへの直球だけをひたすら投げ続ける練習をしたり、自分の部屋でダーツをやってスナップスローで指先の感覚を養う方法もある。藤浪もそうやって体に染み込ませていくことが大事だ。

 この日の藤浪は初回、平田に153キロの直球をスタンドに運ばれたが、140キロそこそこでも制球力で抑える投球は存在する。制球を鍛え、外角低めへのボールを磨くために一度、150キロを捨てる覚悟があってもいい。藤浪は試合後「手応えというのは大げさだが、バランスは悪くなかった」と言っていたそうだが、このままの状態が続けば野手からの信頼は確実に失うことを肝に銘じてほしい。(本紙評論家)

最終更新:7月31日(日)10時38分

東スポWeb

スポーツナビ 野球情報