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これぞ現代社会の癒やし! Twitterで闇を振りまく人気キャラクターたち

ITmedia Mobile 7月31日(日)6時10分配信

 皆さんは、どんなTwitterアカウントをフォローしていますか? 国内のTwitterユーザーは3500万人(2015年12月時点での月間アクティブユーザー)とも言われていて、今や重要な広告戦略の場にもなっているようです。そのため、アニメ、ドラマ、各種イベントから大企業、個人商店に至るまで、Twitterを運営するのが当たり前の時代になっています。

【「やる気スイッチ」という謎装置】

●連載:おしり元気のインターネットふしぎ発見

ライターおしり元気が見つけたネットやITにまつわる不思議で面白い世界を紹介していきます。

●ライター:おしり元気

歯科衛生士の学校に行っています。その様子をブログに書いています。出先でまんじゅうやアイスを食べるのが好き。ブログ「潰れそうな会社に勤めながら歯科衛生士を目指すブログ」、Twitter:@oshiri_genki

 少し前には、シャープやタニタの公式アカウントが「公式なのにゆるすぎる!」なんて話題になったこともありました。なんと、そのあまりの人気から、シャープとタニタのTwitter担当者、通称「中の人」の日常を描いたマンガまで登場しています。

 実際に存在する中の人がキャラクター化され、そこに作者の妄想が加えられてマンガになるという、なんだか頭がこんがらがりそうなものですが、大ヒットしている様子です。あまりの人気からラジオドラマも開始するなど、広告としても、イメージ戦略としても、大成功しています。

 しかし、インターネットの川は今日も急流。最近のトレンドは、「親近感のある公式アカウント」から「キャラクター“本人”のアカウント」に移り変わってきています。キャラクター本人のアカウント? キャラクターって架空の存在でしょ? それこそ中の人がいるはずなのに、「本人」ってどういうこと?

 なんだかオカルトな雰囲気が出てきてしまいましたが、のぞいてみると、とってもキュートで時々シュールなキャラクターアカウントの世界が見えてきました。

●野球に本気すぎるバファローズポンタ

 企業やご当地のキャラクターといえば、お知らせに画像を添えてアピールするのが一般的でした。

 しかし、最近では、「キャラクターがまるで現実に生きているように思わせるTwitterアカウント」が大流行しているのです。例えば、野球チーム「オリックス・バファローズ」のキャップスポンサーである「Ponta」。Pontaカードでもおなじみのタヌキのポンタが、バファローズを応援しているアカウントが、バファローズポンタです。

 ポンタとお父さん、そして妹のプティポンタが日々試合を観戦している様子を見ることができます。現実の試合と連動して更新されるこのアカウントは、何といっても「負けたときの落ち込みっぷり」が特徴です。

 試合を前にして燃え上がるポンタ親子。しかし……。

 試合は4-5でオリックスバファローズが敗退。6月19日は父の日でしたが、暗いお祝いになってしまいました。オリックスバファローズが好きすぎて、気持ちの切り替えもできない様子。「パパいつもありがとう」の文字が虚しく浮かびます。

 他にも試合に負けた日のツイートがあります。電車の隅の席で、陰気なオーラに包まれるポンタ。とてつもない悲壮感です。

 勝った日はこの通り。優雅にタクシーで帰宅します。

 4-8で負けてしまったときはなんともいえない顔になります。ショックすぎて呆然となるとき、ありますよね……。

 このように、オリックスバファローズの試合に一喜一憂するバファローズポンタ。現実の試合と連動してタイムラインに現れるその姿を見ていると、「野球好きの友達」のアカウントのような気がしてきます。「私は野球のこと全然分からないけれど、今日は勝ったんだな」「今日は負けちゃったんだな」と眺めているうちに、なんだか一緒に応援したい気持ちになってきます。

 でも、負けたときの姿があまりにもカワイイので、たまには負けてほしい……!

●かわいいだけじゃない、みんな大好きマイメロディ

 キャラクターのTwitterアカウントを語る上で欠かすことができないのが、サンリオです。現在サンリオでは、15個のTwitterアカウントを運営。そのうち9個がキャラクターのアカウントです。

 「キキ&ララ」「マイメロディ」「ポムポムプリン」などの昔からいるキャラクターや、「シナモロール」「ぐでたま」「KIRIMIちゃん.」などの比較的新しいキャラクター。話題の「サンリオ男子」など、すべて「キャラクター本人」が日常を日々更新していくスタイルです。

 中でも、うさぎの女の子「マイメロディ」のアカウントは、定期的に「うつ期」があり、強い存在感を示しています。

 いつもポジティブで優しいマイメロディ。でも、ずっとそうではないのです。

 突然泣き出すマイメロディ。そう。にちようびのよるって、たまになみだがでちゃうんです。

 朝早くから旅に出かけるマイメロディ。小さな背中が疲れているように見えます。

 急に孤独を感じることも。こういうときに焦って婚活するとよくないと聞きました。いつも元気なみんなのアイドルも、ずっと元気でいられる訳ではありません。ときには涙が出たり、孤独を感じたり……。その姿を見せることで、よりリアリティーを感じさせ、まさに現実に存在するような気分にさせてくれるのです。

 でも、どんなに落ち込んでも、マイメロディの世界にはこれがあるから大丈夫。

 そう。「やる気スイッチ」です。このやる気スイッチは季節ごとに登場し、住人たちがスイッチを押す様子が伝えられます。これを押すと何がどうなるのかは全く分かりませんが、この人気ぶりから見ても、相当な効果があるものと考えられます。脳波がどうこうなったり、血流がアレコレしたりするのでしょうか。

●ぐでたまに意識を支配された青年? まだまだすごいサンリオのアカウント

 マイメロディ以外のサンリオキャラクターも、シュールな一面を見せてくれます。

 サケの切り身のキャラクターKIRIMI.ちゃんが、歯科医院を受診しています。 サケの切り身に「歯」があるというのは一体どういうことなの?

 ダルそうな言動が逆に新鮮と人気のキャラクター「ぐでたま」のアカウントも人気。 しかし、注目すべきは見切れている全身タイツ姿の人間です。

 彼は、「ニセたまさん」という名前のキャラクターで、「ぐでたまに長く接触したために、意識がまるでぐでたまのように変化した青年の姿」であるといわれています。 なにそれ怖い! 怖い! なんだかソリを引くトナカイの役をやっていますし、この2人の関係が気になるところです。

 最後は子犬の男の子、シナモンのアカウントから。友達の誕生日をお祝いするために、店を予約している様子です。電話をかけているキャラクターは「エスプレッソ」という名前で、ちょっぴり気取り屋さんという設定。予約のことをわざわざ「リザーブ」と言っているのも、「飲み会」を「呑み会」と書きたがるタイプの大学生だったらムムっとなりますが、エスプレッソならカワイイ!

●キャラクターアカウントは、小さな癒し

 インターネットの中で、さまざまなキャラクターたちが私たちと同じ時間軸で生活しています。朝になったら「おはよう」、夜になったら「おやすみなさい」。 金曜日の夜になれば、「今週もお疲れさま」と励ましてくれます。

 そして、ときには落ち込んだり、歯科医院に行ったり、お店の予約をしたり、そのリアリティーがあるからこそ、「お疲れさま」も生きた言葉になり、私たちをちょっぴりうれしい気持ちにさせてくれます。 キャラクターアカウントは、広告、宣伝の枠を越えて、社会人の小さな癒しとなっているのかもしれません。

最終更新:7月31日(日)6時10分

ITmedia Mobile

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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