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ハーバードやオックスフォードなどの名門大学が英学資ローン企業と提携

ZUU online 7月31日(日)7時10分配信

2008年の設立以来、すでに2億ドル(約212億3600万円)の学資ローンを提供した英スタートアップ、プロディジー・ファイナンス(Prodigy Finance)。

オックスフォード大学やケンブリッジ大学、ハーバード大学を含む国際名門校と、新たに提携関係を結んだことで、2016年末までに融資総額が5億ドル(約530億9000万円)に達すると見こんでいる。

「本当の意味での国際化とは何か。どのような手段で国境を越えた融資を行うか」という疑問から誕生した、まったく新しい形の学資ローンだ。

■学資ローン申し込み者の「将来性」が、融資の審査基準

60%の経営学修士(MBA)学生や大学院生が、学資ローンの借り入れを求めているにも関わらず、一般の金融機関は留学生への融資に消極的だ。結果的に数えきれないほどの若者が、素質を伸ばす機会を与えられることなく、社会に埋もれて行かざるを得ない。

プロディジーはそうした国と資金の間に立ちはだかる壁を崩し、ローン申し込み者の「将来性」を審査基準に設定することで、世界中の若い才能に平等なチャンスを与える目標で設立された。

これに共感した一流大学が次々と提携大学として名を挙げ、米国からスタンフォード大学、ペンシルバニア大学、ハーバード大学、英国からロンドン・ビジネス・スクール、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、フランスからINSEADなどが、留学生の受け入れにプロディジーの融資サービス採用を決定した。

融資対象となるのは欧米アジア150カ国の学生志願者。インド、ブラジル、トルコ、中国などの新興国を筆頭に、欧米からも申し込みが殺到しているそうだ。

現在までに4500人の学生がプロディジーを通して進学している。一人あたりの借り入れ額は4万ドル(約424万7200円)。返済率は99%と報告されている。

■ドイツ銀行、クレディ・スイスなど大手企業も融資を支援

少数の投資家と大学の協力を得て設立されたプロディジーが、短期間で急成長をとげた秘密は、「借り手(学生)だけではなく、貸し手(投資家)や大学も恩恵を受けれる」という独自のユニークな融資システムにある。

借り手はオンラインで簡単に申し込みができ、審査は5日で完了。保証人や保証金を用意する必要もない。

金利は個人情報やクレジットスコアに基づいた信用度に左右されるが、学生に負担のかからない低金利が原則となっている。

返済期間は課程の受講期間や融資額によって異なる。返済開始は課程修了6カ月後に設定されているので、十分な準備期間も与えられることになる。

融資を行うのは卒業生を含む投資家。コミュニティー・プログラムを通して、融資を受けた学生と融資を行った投資家が連絡をとりあうことも可能だ。

大手企業ではドイツ銀行が融資を行っているほか、クレディ・スイスもプロディジーの学資ローン投資を、顧客に勧めている。

また各大学の需要に見合った学資プログラムの立ち上げも支援しており、留学生を呼び込む窓口の拡大にも一役買っている。

世界中の若い才能を開花させる社会的インパクト投資(教育、福祉などの課題に取り組むと同時に、利益も創出する投資)としても、注目度大だ。(ZUU online 編集部)

最終更新:7月31日(日)7時10分

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