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<映画「少女」>本田翼&山本美月が女子高生役で新境地 三島有紀子監督に聞く

まんたんウェブ 7月31日(日)17時30分配信

 湊かなえさんのベストセラー小説を「繕い裁つ人」(2015年)などを手がけた三島有紀子監督が映画化した「少女」が、10月8日から公開される。「死にたい」「死ぬ瞬間を見たい」という思いを持ち、闇を抱えた2人の女子高生の友情を、「アオハライド」(14年)の本田翼さんと「貞子vs伽椰子」(16年)の山本美月さんが演じている。「2人の少女がお互いに光となっていたことにどう気づいていくかを見てほしい」と話す三島監督に聞いた。

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 ◇「死」のイメージを水のトンネルでつなげた

 「17歳がキラキラしていなくて、それぞれが闇を抱えているところと、キャラクターの面白さがありましたね」と原作を読んだ感想を語る三島監督。湊さんの作品について「毒の部分が魅力です」と言い、「告白」(10年)、「白ゆき姫殺人事件」(14年)など多数の映画化作品のすべてを見たという。しかし、他の作品を意識することは一切なく、「自分が17歳の頃、どうだったかを全開にしながら、物語にある友情を軸に据えて作っていきました」と話す。

 ヒロインの由紀(本田さん)と敦子(山本さん)は、幼なじみで同じ高校に通う同級生。クラスメートからいじめを受ける敦子を助けられない由紀は、敦子への思いを小説にしたためて完成させる。だが、ある日、小説の原稿を盗まれてしまい、2人は別々の夏休みを過ごすことになる……。

 「17歳は、生きづらい時期。友達関係がままならなくなることもあります。由紀と敦子は相手にどう接したらいいのか、自分の気持ちをどう伝えたらいいのか分からないでいます。お互いが光となっていることにどう気づいていくのか。その関係を大事に描いていきました」と三島監督は語る。

 劇中、2人が互いに隠し事をしていることが分かる。由紀には元教師で認知症の祖母がいて、幼い頃の出来事によって、由紀は密かに祖母の死を願っている。敦子は剣道の大会で痛めた足が治っているのに、治っていないふりをしている。2人の頭の中を「死にたい」という願望がかすめる。そして、友人の遺体を見たという転校生の話をきっかけに、由紀は「人の死ぬ瞬間が見てみたい」と思うに至る。彼女たちの心の闇が、原作にはないお嬢様学校という設定と、「水」を使った映画ならではの描写によって一層引き出されることになった。

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最終更新:7月31日(日)17時30分

まんたんウェブ