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欧州Visaがビットコイン・マイクロ決済の概念実証中

ZUU online 7月31日(日)16時10分配信

欧州VisaがSatoshiPayと提携し、ビットコイン・マイクロペイメント(少額決済)の概念実証(PoC)に着手したことが、複数のメディアの報道から明らかになった。

この実験は「IOT M2M payments」と呼ばれるモノのインターネットとM2M(機械同士の通信)を決済と組み合わせた、新しい決済法を探索するプロジェクトの一環である。

SatoshiPayのマイクロ決済システムとVisaのカード決済構造を融合させ、ユーザーが所有するVisa口座とSatoshi Wallet間で、自動少額決済を確立することが目的だ。

■カードを利用した安全性の高いビットコイン購入手段を探索

Visaは今年5月に「IOT M2M決済」への取り組みをWebサイトで発表。FinTech開発チーム、欧州Visa Collabが、ビットコイン・マイクロ決済の手段を研究中であると、次世代決済に意欲的な姿勢を示していた。

当時は「スマート電球」という、ビットコインを光熱費の支払いに利用する手段などを探索していたが、今回の実験では現在ベータ版が提供されているSatoshiPayの「マイクロ決済」を採用し、ビットコインの少額取引に焦点を当てている。

決済にはSatoshiコイン(1億Satoshiコインが1ビットコイン相当)を利用することになる。これによって、例えば1セント(約1円)以下の取引もできるというわけだ。

またVisaカードを通して、ビットコイン・ウォレットのチャージも可能になるという。

SatoshiPayの設立者、マイハルト・ベン氏は、PoCの最終目標が「クレジットカードやデビットカードを利用した、安全なビットコイン購入手段の確立」であると説明。

国際大手とスタートアップによる提携で、また一つ、新たな革命が生まれようとしている。

■IOT M2M決済の開発に熱心なVisa

ロンドンに本社をかまえ、ベルリンを中心に事業展開中のSatoshiPayは、2014年に設立されたマイクロ決済スタートアップだ。

英ブロックチェーン・ベンチャー企業Coinsilium Group(コインシリアム・グループ)や、米IT企業FastForward Innovationsなどから資金を調達し、2015年4月にマイクロ決済プラットフォームの開発に着手。今年2月からベータ版を提供している。

国際大手、Visaとの提供は、マイクロ決済の先駆企業として、世界中に名をはせるチャンスであることは確実だ。

今回のPoCが成功すれば、将来的にはVisa以外のほかのブランドとの相互システムや、即時銀行送金なども組み込む意向を示しており、今後さらに決済革命の間口が拡大されると期待できる。

Visaにとっても、長年定着したクレジットカード、デビットカード会社というイメージを払拭し、時代の先端を走る国際決済ブランドに生まれ変わる絶好の転機となるだろう。

Visaは昨年末にも、シリコンバレーのクリプト・ファイナンス・スタートアップ、Epiphyteと、ビットコイン送金の実験を行うなど、ブロックチェーン技術を利用したIOT M2M決済の開発に大変な関心を示している。

ベン氏は今後もVisaと共同で研究、開発を進め、「Webコンテンツ専用のマイクロ決済なども視野にいれている」とコメントしている。(FinTech online編集部)

最終更新:7月31日(日)16時10分

ZUU online