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男気対決!広島東洋カープ黒田投手 vs. 日本銀行黒田総裁

投信1 7月31日(日)10時5分配信

広島東洋カープの黒田博樹投手と日本銀行の黒田東彦総裁。同じ姓にして全く別の職業ですが、それぞれが置かれた立場における男気対決を考えてみました。

日米通算200勝

2016年7月23日、広島東洋カープの黒田博樹投手が日米通算200勝を達成しました。

メジャーリーグでばりばりの先発投手だった黒田投手は、高額契約のメジャーを選択せず、男気を発揮して古巣である広島東洋カープに復帰しました。そして、投手としての偉業である通算200勝を本拠地である広島市のマツダスタジアムで見せてくれました。野球ファン、カープファンだけでなく、広く世の中の方々が感銘を覚えたのではないでしょうか。

200勝達成の直前、黒田投手は2試合勝ちに恵まれませんでした。しかし、しっかり立て直して7回無失点で200勝を飾るあたりに、男気を感じます。

非凡なる適応力

渡米前の黒田投手は剛球投手の印象でした。しかし、メジャーリーグの試合中継や帰国後の試合中継を見ると、ストライクゾーンを広く深く使える投手という印象に変わりました。

手元の数字を見てみますと、広島で初めて2ケタ勝利を達成した2001年(12勝)から2007年まで、一度登板すると平均7.2イニング投げていましたが、ロサンジェルス ドジャースに移籍の後ニューヨーク ヤンキースに移籍した2008年から2014年までは一登板あたり平均6.2イニング投げていました。しかし、1年間の投球回数は、2001年‐2007年の年平均が184イニング、2008年‐2014年が188イニングで、あまり変わっていません。

つまり年間に投げるイニング数は日米であまり違いませんが、米国では登板間隔が短くなり、登板あたりのイニング数が少ないということです。

先発完投ではなく、クオリティスタートをコンスタントに続けるためにはどうするか、このポイントを渡米後早くから考え抜き、ピッチングの幅を広げていったのが200勝達成という偉業の成功要因に違いありません。

試合中継を見ていますと、それなりに走者が出てはらはらするのですが、走者が出るとエンジンがかかり、少ない球数で内野ゴロを打たせてしっかり抑えてくれます。はらはらと安堵、まさに千両役者ここにありということでしょう。

また、捕手目線で配球を楽しませてくれる、貴重な投手でもあります。ストライクゾーンからボールになる変化球、ボールゾーンからストライクになる変化球など、打者にボールの軌道を重層的に見せて打ち損じのための伏線を張っていく投球術は、オールドファンをうならせていることでしょう。

このように磨き抜かれた職人技を、日本のファンの前で披露すると決めて日本に復帰した男気溢れる黒田投手、今年はぜひカープを優勝に導いてほしいと筆者は願います。

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最終更新:7月31日(日)23時10分

投信1