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【高校総体】陸上男子棒高跳び 江島雅紀(神奈川・荏田)が高校新でV 技術もメンタルも進化

高校生新聞オンライン 7月31日(日)6時0分配信

 全国高校総体(インターハイ)陸上の男子棒高跳び決勝が7月30日に岡山市のシティライトスタジアムで行われ、江島雅紀(神奈川・荏田3年)が自身の持つ高校記録を1センチ更新する5メートル43で優勝した。(文・小野哲史、写真・幡原裕治)

追い込まれてからのビッグタイトル

 江島は今季の高校ランキングで2位に30センチの大差をつける、断トツの優勝候補だった。しかし、油断も慢心もなく、かと言って重圧に押しつぶされるような精神的な弱さもなかった。6月に負った肉離れの影響で万全のコンディションではない中、うまく体力を温存しながら、4メートル90と5メートル15は1回でクリア。5メートル25は2回失敗して追い込まれたが、「(1週間前の)世界ジュニアでも予選・決勝とも3本目で跳べた自分がいるので諦めなかった」と、3回目の跳躍を確実に成功させて、初の高校ビッグタイトルをたぐり寄せた。

昨年のスランプからメンタル成長

 昨年のインターハイでも優勝候補に挙げられながら、夏に陥った極度のスランプで11位と惨敗に終わった。「去年は『まだ来年がある』とか『2年生だから負けても仕方ない』と、どこかに言い訳を用意していました。あれから1年が経って、今に集中できるメンタルが身につきました。今年は5メートル以下だった試合が一度もないので、そこは成長できた部分だと思います」と、この1年間での自身の成長を感じている。

世代ナンバーワンでもおごらず進化

 今季は技術の面でも上を目指そうと、助走の歩数を増やし、ポールも操作はやや難しいが、より反発をもらえるものに変えた。海外選手の跳躍を参考にし、自分の跳躍に生かそうともしている。実力の面ではすでに世代ナンバーワンに上り詰めていた江島だが、「どんな選手からでも学べることはある」と、記録更新への貪欲な姿勢は尽きることがない。それが5月のゴールデングランプリ川崎で樹立した高校記録の更新につながった。

ジュニア記録更新まで一歩

 決勝ではその後、ジュニア日本記録更新を狙った5メートル51こそ成功しなかったが、跳べる手応えはつかんだという。「今日は全部出し切れた感じがあって、今はとても気持ち良いです」と、江島は満面の笑みで喜びに浸っていた。

高校生新聞社

最終更新:8月1日(月)1時39分

高校生新聞オンライン