ここから本文です

ポケモンGO異変 佐賀県内拡大

佐賀新聞 7月31日(日)12時3分配信

 人気のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信が始まってから、佐賀県でも熱中する人が目立ち、日常風景に微妙な変化が表れている。これまで人影が乏しかった場所や時間帯にスマホ片手に若者が集まったり、特定の店舗への客が増えたりしている。深夜の騒がしさや車の渋滞への苦情もあり、ゲームをしながら運転して摘発されたケースも28日までに3件発生した。

古墳に集う若者

 例年の夏なら人がまばらな久里双水古墳公園(唐津市)。部活動の帰りに自転車で訪れた高校生が、スマホの画面を見ながら歩き回っていた。ここには、ゲームに必要なボールなどのアイテム(道具)を入手できる「ポケストップ」と、ポケモンを戦わせるジムがある。高校生は「都会と違って田舎は、こういう場所があんまり設定されていなくて」と苦笑いしていた。

渋滞、騒音で苦情

 気に留められてこなかった名所旧跡やモニュメントなどもポケストップに設定され、結果的にそこへ誘導されている。佐賀市の佐賀城公園では26日深夜、県庁と県立図書館との間の路上に約30台が駐車し、渋滞が起きた。27日未明には、佐賀市のどんどんどんの森公園で「30人くらいがたむろして騒がしい」という通報が警察にあった。

ながら運転で摘発

 また、22日の配信開始から1週間で、乗用車やミニバイクの運転中にゲームをしたとして、10~20代の男女3人が道交法違反(携帯電話使用)で摘発された。

特定店舗に人の波

 ポケストップに指定されている佐賀市富士町の直売所「旬菜舎さと山」は、配信直後から家族連れの来店が増えた。担当者は「こんなことは初めて。暑いからアイスやジュースが売れるはず」と皮算用し、ポケモンが現れやすくなるアイテムを一時的に使用。唐津市のふるさと会館アルピノは夏休み期間中、同様にアイテムを使い、土産物の売り上げを伸ばしつつある。

 相乗効果がうかがえるのが、県と人気アニメ「おそ松さん」の共同企画「さが松り」。全国から唐津市を訪れる20~30代の女性は、ポケモン世代とも重なる。ポケモン探しも兼ねて、27日までの3日間で、予想を上回る約2400人がスタンプラリーに参加した。

 ゲームはスマホのバッテリーを大量に消費するため、持ち運べるバッテリーが売れている。家電量販店エディオン佐賀本店(佐賀市)では配信後1週間の販売台数が、前年の7月1カ月分の約2倍に達した。

 肩すかしを食っている店もある。国内約2900店舗がポケストップやジムになっているマクドナルド。県内のある店舗では、夜に訪れる社会人や学生が増えたが、飲み物を注文して長時間遊ぶ客も多く、客単価は低め。店は「結局、夜間の従業員を増やすことになった」と話した。

最終更新:8月1日(月)17時23分

佐賀新聞