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浦和うなこちゃんの石像、再設置 「戻って良かった」市民も再会喜ぶ

埼玉新聞 7月31日(日)10時30分配信

 埼玉県さいたま市南区の別所沼公園で昨年11月から行方が分からなくなった「浦和うなこちゃん」の石像が同じ場所に再び設置され、土用の丑(うし)の日の30日、除幕式が行われた。市民からは「戻ってきて良かった」と約8カ月ぶりの“再会”を喜んだ。

 浦和うなこちゃんは浦和のウナギをPRするキャラクターとして、市内のウナギ料理店が組織する「協同組合浦和のうなぎを育てる会」が、アンパンマンなどで知られる漫画家の故やなせたかしさんにデザインを依頼。さいたま市の観光大使にも任命されている。

 新たに設置された石像は高さ約30センチ、重さ約18キロ。2009年に同会が20体制作した石像のうちの1体で、なくなった石像と同じ大きさとデザイン。

 除幕式は、公園を訪れた市民が見守る中で行われた。掛け声とともに覆いの布が解かれ、愛らしい表情の新たな石像がお披露目されると、大きな拍手が湧き起こった。

 なくなった石像は09年5月、同会が市に寄贈し、別所沼で弁財天を祭る「弁天島」の入り口横に設置されていた。昨年11月17日の朝になくなっているのが見つかった。何者かによって台座から外され、持ち去られたとみられる。

 その後、県警に盗難届が出され、さいたま市の清水勇人市長も昨年11月の定例会見で「持っていかれたとすればとても残念。多くの市民が一日も早く戻ってくるのを待っている」と「犯人」に呼び掛けたが、名乗り出る者はいなかった。同会は石像が別所沼に沈められた可能性もあるとして、ことし5月にはダイバーに依頼して捜索したが発見には至らなかった。

 石像が持ち去られて以降は台座のみが残り、「このままではあまりに忍びない」と考えた同会が今月初め、新たな石像を市に寄贈した。

 散歩で公園を訪れ、式典を親子で見ていた同市浦和区の会社員、谷本瑞記さん(30)は「石像がなくなったとニュースで見て心配していた」と話し、長男の陽軌君(3)は「かわいいね。戻ってきて良かったね」と笑顔を見せた。

 石像を寄贈した同会会長代行の大森好晴さん(74)は「やっと元の場所に像を設置することができ、安心した。これから10年先、100年先もこの場所からいなくならず、皆さんにかわいがっていただければ」と喜んでいた。

最終更新:7月31日(日)10時30分

埼玉新聞