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世界的ヒット商品「チョコパイ」成功の秘訣は

ハンギョレ新聞 7月31日(日)7時9分配信

上半期の世界の売上高2000億ウォン、累積売上4兆ウォン突破 同じ味でも現地の気候や文化に合わせ異なる製造法を採用 イスラム圏でゼラチン原料は牛肉、インドでは海藻を使用 零下40度から40度でも変わらぬ味を保つ技術 

 「零下40度から40度の地域まで売れる商品」

 自動車やコンピューターなどを思い浮かべがちだが、オリオンの42年にわたる長寿商品「チョコパイ」の話だ。

 オリオンは25日、チョコパイが今年上半期で韓国内および中国など国外法人の合算売上高が2000億ウォン(約186億円)に達し、累積売上が4兆1500億ウォン(約3867億円)を記録したと明らかにした。 1974年に発売されたチョコパイは97年に中国で生産工場を設立し、海外進出を開始した。2006年にはベトナムとロシアに工場を設立。現在、米国、ブラジル、イランなど60カ国以上で販売される「グローバルブランド」として定着している。

 チョコパイが世界中の人々に愛される理由は、多くの人が好む甘い味だけにあるのではない。オリオンは「現地化」を通じて味を保ちながら文化の壁を克服する努力を行った。オリオンの関係者は「消費者には違いがほとんど感じられないが、チョコパイはそれぞれの国の環境に合わせ少しずつ他の原料や技術を適用している。東南アジアや中東など気温が40度前後の国でも溶けずに流通しなければならず、零下40度まで下がるロシアでも凍らずしっとりした食感を保たなければならない。現地に最適化された品質を保つことが競合製品の追従し得ないチョコパイだけの技術力」と話した。

 チョコパイの味の要であるパイの間の白いマシュマロにも、世界市場での成功の秘訣が隠されている。韓国で販売する製品は豚皮から抽出するもっちりしたゼラチンの原料でマシュマロを作る。しかし豚肉を禁忌とするイスラム圏では、牛肉から抽出するゼラチンを使う。牛肉を食べないヒンドゥー教人口とイスラム教人口が混在するインドでは、海藻類から抽出したゼラチンを使う。

 チョコパイは2008年に初めて全世界の売上高2000億ウォンを突破した。その後「オー!カムジャ(じゃがいも)」、「イェガム(予感)」、「コレパプ(くじらご飯) 」などスナック類3種がチョコパイの後に続きグローバル売上高2000億ウォンを超えた。食品業界では売上高1000億ウォン(約93億円)を超えるブランドを「メガブランド」と呼ぶが、オリオンは売上高2000億ウォンを超えるこれらの製品を「ダブルメガブランド」と呼ぶ。

 チョコパイが技術や原料を少しずつ変えながらも世界中どこでも同じ味であるのとは異なり、他のスナック類は果敢にも現地の味に合わせた戦略で市場に売り出した。昨年中国だけで2370億ウォン(約220億円)の売上を上げたオー!カムジャは、韓国にはないステーキ味、チキン味、トマト味、マンゴー味で中国人の好みを掴んだ。イェガムとコレパプも同様だ。このような商品により、オリオンは2013年に中国での売上高1兆ウォン(約930億円)時代を開き、現地の製菓業界2位に駆け上がった。ベトナムでも進出10年目である昨年、累積売上1兆ウォンを突破した。

 創立60周年を迎えるオリオンは、チョコパイなどの成功を足がかりに、今年を新しい出発元年とし、製菓企業を越え食品会社として領域を拡張していく計画だ。このため、6月に国産農産物を使ったプレミアム加工食品の生産のために農協と合弁会社の設立契約を締結した。

ユ・シンジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月31日(日)7時9分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。