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波瑠「いまはランナーズハイ」 多忙を極める中で“集中力を磨く方法”とは

クランクイン! 7月31日(日)5時50分配信

 7月から放送がスタートした連続ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』で主人公の女刑事・比奈子を務める女優の波瑠。連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインを演じて以降、休みなくドラマの出演が続いているが、本作では民放ドラマ初主演を果たした。「とにかく忙しい日々」という彼女に作品の見どころや、多忙の中、女優という仕事への向き合い方などを聞いた。

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 波瑠演じる藤堂比奈子は、警視庁捜査一課に配属された新人刑事。凄惨な事件現場にも顔色一つ変えず捜査に取り組む一方、「人を殺す者と殺さない者の境界はどこにあるのか?」という観念的なテーマを心に内在している複雑な人物だ。

 「台本を読んだ時、原作の比奈子とは違い、人工知能のような、目的に向かって感情を持たない感じがしました」と第一印象を語るが「話が進むにつれて、比奈子の感情もどんどん変化していくのではないかと思っているんです」と今後、キャラクターがより複雑になっていくことを暗示する。

 自身が演じる比奈子のキャラクターや作品の全体像については、じっくりと時間をかけて作り上げているという。「このドラマは細部にすごくこだわっていて、スタッフさんや共演者がギリギリまで時間を掛けているんです。脚本も練りに練られているので、まだ原作のどこまで描くのか、どういう所をクローズアップするか……という展開が分からない。演じる方もドキドキしながらやっています。回を重ねるごとにどんどん盛り上がっていくと思います」。


 朝ドラ終了から、映画やドラマが続く波瑠にとっては息がつけない撮影が続いているように思われるが「本当にあっという間に夏が来てしまいました(笑)。なかなか本を読んだり映画に触れる時間がとれないので、インプットする作業がなく、出す一方なんですよね」と現状への苦悩を語る。

 しかし、そんな状況も「今は湧き出すものが豊富に出てこないぶん、格好良くはないですが、自分が演じる役にはしっかり向き合おうという意識を高く持っています。特に比奈子は複雑な心を持っているので、シーンごとにどういう意味を持った行動をするのかを、神経を過敏にして演じています」と集中力を磨く方法で、より良いものを生み出すことができていることを明かした。

 「いまはランナーズハイじゃないですが、サイクルが出来上がっている状態をキープしているので、この勢いのまま走りまくってやろうという気持ちです」と笑顔で語った波瑠。言葉通り、研ぎ澄まされた比奈子の演技と、細部にまでこだわりを見せた映像は、作品に流れる緊張感を増長させている。「見せ方をかなり意識しているので、凄惨な殺人現場なども、地上波にしてはかなり攻めているなって思うシーンもあります。スピード感もありますし、とても印象的な映像に仕上がっていると思います」と作品のクオリティに自信を見せる。

 『あさが来た』では自立した女性実業家を、『世界一難しい恋』では大野智演じる恋愛に不器用な社長の恋の相手役として透明感のあるヒロインを、そして本作では謎めいた女刑事と見事に役柄を演じ分けるポテンシャルの高さをみせた。そんな波瑠だが「私自身はあまり感情を表に出すことがないんですよ」とつぶやく。そんなギャップも彼女の魅力の一つなのかもしれない。(取材・文・写真:磯部正和)

 カンテレ・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は毎週火曜22時放送。

最終更新:7月31日(日)5時50分

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