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地引き網体験継続に黄信号 白山・海好会、高齢化で終了検討

北國新聞社 7/31(日) 2:45配信

 南加賀で珍しくなった、地引き網漁を行う海好会(かいこうかい)(白山市)が、会員の高齢化により、これまで積極的に取り組んできた地域事業への協力を見直す方針を固めた。ふるさとの海の恵みや伝統的な漁法を子どもたちに伝えたいと体験事業を企画する保護者らからは、継続を求める声が上がっている。

 同会は地元有志が45年前に結成した会で、毎年5~10月、地元の相川新海岸で操業している。夏休みには、市や各公民館が企画する体験事業に協力し、子どもたちに白山の地引き網漁を伝えてきた。

 会員は10人で、70代以上が半数を占める。年々、地域事業に伴う船の準備や網の片付けなどの負担が大きくなってきたことから、地域事業への協力を縮小し、今年は30日開催の御手洗、一ノ宮の両公民館企画の児童交流事業のみを受け付けた。

 この日は参加した児童や保護者ら約60人がスズキやアジなど約20キロが掛かった網を引き、会員から漁法や魚の特徴の説明を受けた。保護者からは「子どもたちにとって、いつまでも思い出に残る貴重な経験だ」「会員の体は何より大切だが、体験はぜひ続けてもらいたい」と、継続を期待する声が上がった。

 北山繁会長(79)は「来年以降は通常の漁は続けるが、原則として体験事業への協力は取りやめる。要望があれば、個別に検討していきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/31(日) 2:45

北國新聞社