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[総体]前半途中のシステム変更によって守備からリズム、V候補の市立船橋が地元・瀬戸内を撃破!

ゲキサカ 7月31日(日)20時39分配信

[7.31 全国高校総体準々決勝 瀬戸内高 1-2 市立船橋高 広島広域公園補助競技場]

 平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(男子)は31日、準々決勝を行った。初の8強入りを果たした瀬戸内高(広島)と3年ぶりの頂点を狙う市立船橋高(千葉2)との一戦は2-1で市立船橋が勝利。市立船橋は準決勝で昌平高(埼玉1)と戦う。

 広島県勢10年ぶりとなる優勝の期待を浴びる地元・瀬戸内が、優勝候補・市立船橋に挑戦。だが、試合は開始直後に市立船橋が先制する。4分、市立船橋は右中間で前を向いたMF太田貴也(3年)が左足シュート。こぼれ球を拾ったFW郡司篤也(1年)がGKとの1対1から右足でゴール右隅へ押し込んだ。1年生FWの今大会5得点目となる一撃で先制した市立船橋は17分にも郡司のインターセプトから右サイドを抜け出したMF西羽拓(3年)がクロスバー直撃の右足シュート。序盤から会場を沸かせた市立船橋だが、この試合は攻撃陣のポジショニングの悪さや切り替えの遅さ、運動量の少なさが目立ち、奪ったボールを逆サイドまで正確に動かしてくる瀬戸内にいい形で攻められてしまう。

 瀬戸内は前線から落ちてボールを引き出すMF浅野嵩人主将(3年)と前を向いてラストパスを狙うFW安部裕葵(3年)、そして右サイドからパワフルな突破を見せるMF三澤徹晃(3年)らが良さを発揮。21分には相手のミスパスを拾った浅野の右足シュートがゴールを脅かし、25分にはDF2人の間を強引に突破した三澤の折り返しを浅野が左足で狙う。決定的なシーンだったが、市立船橋はCB原輝綺(3年)がゴールライン手前でブロック。同点のピンチを逃れた。

 流れの悪い市立船橋。ここでU-19日本代表候補CB杉岡大暉主将(3年)がベンチの朝岡隆蔵監督の下へ駆け寄って言葉を交わす。杉岡は今大会初戦から続けてきた4-2-3-1システムをプレミアリーグ仕様の4-3-3へスイッチすることを決断。杉岡は「これじゃヤバイなという空気感があった。誰がファーストDFに行くか定まっていなかった。『4-2-3-1でハマんなかったら4-3-3にしていい』と言われていた。全然ハマらなかったし、ボランチの運動量が負担になっていたので4-3-3にしようと思いました」と変更理由を説明する。

 それでも原が「4-3-3に変えてもすぐは上手くいかなくて、取りどころ逃がしてしまったし、その後も3回連続で繋げなかったり、前半は完璧に流れを持っていかれた」と振り返る。好チーム・瀬戸内にペースを握られ、前半は立て直すことができなかった。だが、MF金子大毅(3年)が「3ボランチになるとサイドに対して素早くファーストDF行けて自分も狙い所が定まる」と説明したように、市立船橋は徐々に守備からリズムをつくる。後半は瀬戸内の運動量が低下したこともあって市立船橋の時間帯が続いた。後半は朝岡監督が「あの3人は変な守備をしないから、危険なところでも計算できる」と特に信頼を置く金子と杉岡、原の3人中心に堅守構築。また金子や高がインターセプトを連発して瀬戸内に決定的なチャンスを作らせない。

 そして12分に、太田がクロスバー直撃の右足シュート。その後も右SB真瀬拓海(3年)のスピードなどを活かしてチャンスをつくり出す。GK佐々木衆(3年)の好守などによって粘る瀬戸内も19分、左CKに三澤が競り、最後はこぼれ球に反応した安部が右足を振りぬく。だがDFを弾いてゴール方向へ向かったシュートは左SB杉山弾斗(2年)がゴールラインすれすれでクリア。市立船橋は追撃を許さない。そして28分、市立船橋は金子からのパスで右サイドを抜け出した西羽が豪快な右足シュートを逆サイドのゴールネットへ突き刺して2-0とした。

 瀬戸内もアディショナルタイムに浅野の左足シュートのこぼれ球をPAで拾った三澤がDFのファウルを受けてPK獲得。これを安部が右足でゴール右隅へ決めて1点を返す。だが、反撃はここまで。今大会初失点を喫したものの、守備から試合を立て直した市立船橋が2-1で勝った。

 朝岡監督は「今までは攻撃からリズム作っていたゲームだったけれど、このゲームは守備からリズムをつくるのも悪くないかなと。よく対応してくれたと思います」。過去3試合に比べると、苦しい試合になり、終盤には不用意なPK献上で失点もしたが、しっかりと勝ち切った。昨年、あと一歩で勝ち切れずに頂点を残したチームの、今年のテーマは「進化」だ。経験者を残して昨年以上に堅い守りと、柔軟に戦い方を変えて相手の良さを消し、勝利する術。準々決勝は決して危なげのない試合ではなかったが、それでも“横綱”は揺るがなかった。

 頂点まであと2つ。原は「ボールをどう動かすかとか、3バックがどう絡んでいくかとかはだんだん良くなっている。(今、チームは)ボランチだったり3バックの一角がパワーもっていくところでしっかり崩していける。プラス逆サイドがマネージメントして奪い返せれば相手は引いてくるんでもっと押し込めるかなと思う」とまだまだ大会中にレベルアップできると考えている。そして杉岡は「次の昌平は勢いあるチームですし、力もあると思う。自分たちもチャレンジャーだし、(入学してから)日本一取ったことが無いんで、日本一取るために謙虚に戦うだけです」。まずは目の前の試合の勝利に集中。さらに厳しさを増すであろう大会終盤戦を市立船橋が一戦必勝で勝ち抜く。

[写真]後半28分、市立船橋は西羽の右足シュートで2-0と突き放す(写真協力=高校サッカー年鑑)

最終更新:7月31日(日)20時47分

ゲキサカ

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