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【ロジャーズC】錦織準V ジョコビッチと互角の打ち合いで復調アピール

東スポWeb 8月1日(月)11時21分配信

【カナダ・トロント31日(日本時間1日)発】テニスのロジャーズ・カップ男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は同1位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)に3―6、5ー7で敗れ、マスターズ大会初優勝はならなかった。左脇腹痛を抱えながらの大会だったが、王者と互角の打ち合いを演じて完全復調をアピール。リオ五輪に向けて明るい兆しが見えてきた。

 表彰式で準優勝のトロフィーを受け取った錦織の表情には、悔しさ以上に安堵と充実感がにじんでいた。ビクトリースピーチを行うジョコビッチから「ケイ(錦織)のチームにもおめでとうと言いたい。今日は残念だったが、素晴らしいプレーを見せてくれた」とたたえられると、かすかに笑みも浮かべた。

 準決勝で世界ランク5位のスタン・バブリンカ(31=スイス)にストレート勝ちして臨んだファイナルの舞台。第1セット第1ゲームをいきなりラブゲームでキープした王者にも臆することなく立ち向かったが、第6ゲームでミスを重ねてブレークを許した。第8ゲームでブレークのピンチを逃れたものの、続く第9ゲームをキープされてセットを失った。

 第2セットも第3ゲームで王者がブレーク。苦しい展開だったが、第6ゲームで3本ブレークポイントを握ったチャンスを生かして初のブレークに成功した。続く第7ゲームをラブゲームでキープし、流れを引き寄せたかに見えた。

 だが、第11ゲームで40―30としながらショットミスでデュース。一度はしのいだものの、ジョコビッチの強烈なドライブ回転で跳ねたボールを返せず、リターンがオーバーした。ここで痛恨のブレークを許して万事休す。「ジョコビッチはこの数日間の試合よりもさらにレベルを上げてきた。相手のサーブもリターンも良くて、常にプレッシャーを受けていた」と敗戦を受け入れた。

 これでジョコビッチには9連敗。今季も1月の全豪オープン以降、4度の対戦は全て敗れて高い壁となってきた。それでも5月のイタリア国際準決勝ではあと1ポイントのところまで追い詰めたように、確実に力の差は縮まっている。そんな中で、今大会は故障再発のリスクと背中合わせの状態でスタート。1試合ずつ不安を打ち消し、王者と互角のストローク合戦で競り勝つシーンもあり、本来の力は取り戻しつつある。

 リオ五輪のテニス競技は大会2日目の6日(同7日)に開幕する。過密日程と長距離移動が待っているものの「(痛みのあった左脇腹は)まだ安心はできないが、大丈夫だと思う」とメドを立てた。前回ロンドン五輪で8強止まりだった悔しさを晴らす準備は整いつつある。

最終更新:8月1日(月)11時35分

東スポWeb