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『Reborn-Art Festival×ap bank fes 2016』約4万人の観客を動員

M-ON!Press(エムオンプレス) 8月1日(月)15時1分配信

7月30・31日と29日の前夜祭を含む3日間、宮城県石巻港雲雀野(ひばりの)地区で『Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016』が開催された。

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ミュージシャン47組、アーティスト9組、フード関連(シェフ・サービスメンバー39名、出店者40組)が参加し、首都圏や東北各県から観客のべ4万人を動員。プレイベントでは石巻市長による開会宣言から始まり、宮城県知事により来年夏に行われる本祭『Reborn-Art Festival』に向けての協力支援と本祭開催期間の詳細発表が行わた。

【Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016 レポート】
◆ライブレポート
今までは静岡県のつま恋の野外広場で開催されていたフェスが、震災から5年を経て、アートによってその土地に宿っている豊かさ、そして多様性を音楽で証明するために、東北の石巻に引っ越しを果たした、4年ぶりのap bank fes。プロデューサー小林武史と Mr.Children の櫻井和寿が中心となるap bankが宮城県や石巻市など地元の全面的なサポートを経て、今まで以上に画期的な3日間のフェスティバルを生み出した。

このフェスにはBank Bandという、日本のトップミュージシャンによって構成されるスペシャルバンドが、様々な音楽的な素養を持った優れたゲストボーカリストを招き入れ、数々の名曲を披露するスペシャルセットがある。そこから生まれた音楽の力がまずは素晴らしかった。今回の石巻の海沿いの会場は、震災後しばらくは撤去した瓦礫を処理する場所として使用されていた。そんな特別な場所にて開催されるフェスだからこそ、気持ちの込め方がとてつもなくスピリチュアル、かつ優しくて強いものになっていたのが印象的だった。

自分が歌ったり音を鳴らすことが、石巻、そして東北のどんな力になるのか? それを心の底から考えて選曲された「救いの歌」が、櫻井和寿、藤巻亮太、スガシカオ、MISIA を始めとするこの国のシーンを牽引するアーティストによって歌われ、各日約 18,000 人もの人々の勇気にもなったし、オーディエンスにとっても「自分らもさらにできることをやろう」というダイレクトな力になっていたようだった。

今回の『Reborn-Art Festival×ap bank fes 2016』にはゲストボーカルのみならず、様々なバンドやユニットも出演した。今までは割とポップな音楽性や存在感を放つアーティストの出演が多かったが、今回はMr.Children や YEN TOWN BAND のようなバンドに加え、WANIMA のようなパンク勢、そして七尾旅人やあらかじめ決められた恋人たちへのようなアンダーグラウンドで良質な音楽を追究しているアーティストにも白羽の矢が立ち、様々な音楽の道を楽しく探求できるフェスとなったのも印象的だった。これもひとえに『Reborn-Art Festival』という石巻や牡鹿半島で来年から本格的に開催される芸術・食・音楽の総合祭を盛り上げるための前哨戦という役割を持ったフェスならではの、他のどのフェスとも異なる大志を感じた。

実際にオープニングでは地元の和太鼓奏者「渡波獅子風流塾」や、桜坂高校・好文館高校の合唱団なども出演し、Bank Band との共演を果たした。地域と繋がる音楽の可能性を示す、新しい現場がここに生まれたのだ。このフェスに出演することに音楽家としての誇りを抱いた多くのアーティストは、口々に「こんなにも歌いやすい、音を出しやすいフェスもなかなかない」と感動していた。この5年間で何度も復興を手掛けた上で出演した多くのアーティストは、石巻にこんなにも大きなステージが生まれ、そこに各日市民の人口の1割以上の音楽ファンが集まったことを自分のこと以上に喜び、そんな場所で歌えたことにこれから様々な可能性を感じていた。

TEXT BY ATSUSHI SHIKANO

◆Reborn-ArtTour/会場レポート
開催地域に根付く食への取り組みもこのイベントならではのスタイルだった。三陸・雄勝産の帆立や牡蠣など、その日水揚げされた新鮮な魚介類を漁師さん自らが焼いてくれるなど、地元食材を使ったメニューを手軽に楽しめる屋台エリア(「ハマ マルシェ」)も充実。地元の飲食店が並んだフードエリア「ハーバー横丁」では各店にカウンター席が設けられ、客たちが店主との会話を楽しみながら、鹿やホヤ、鯨などを使った地元の名物料理を味わった。

ダイニング(「Reborn-Art DINING」)では日本各地から集まったトップシェフたちが、地元食材を使ったスペシャルメニューを全6品の本格的なディナーコースとして提供。訪れた人たちはライブステージを望む最高のロケーションで“食×音楽”を楽しんでいた。

会場中央に横たわる、人をかたどった巨大な作品(「空気の人」鈴木康広)をはじめ、会場内には様々なアート作品も多数展示。中央のブースでは来年、石巻/牡鹿半島を舞台に行われるこのイベントの本祭『RebornArtFestival 2017』の参加アーティストや予定されている内容の紹介も。前夜祭である29日には本祭の舞台となる牡鹿半島で「Reborn-Art Tour」と題したワークショップや、体験型のパフォーマンスによるツアーも開催。

今回のプレイベント参加者からは「今回のイベントでアートにとても興味が湧いた。来年もぜひまた訪れたい」という期待を込めた声が多く聞かれた。

TEXT BY NAOKO KOUDA

【Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016 を終えて】
■実行委員長 小林武史(音楽プロデューサー/一般社団法人 AP バンク代表理事)コメント
すべては来年開催する本祭のためのプレイベントと思って、ここまでやってきましたが、やはり多くの試みが新しい出会いを作り、新しい物語を紡ぎだしたように思います。
しかし、来年は未知の試みになっていきます。関わってくれたすべての人たちと、何より石巻や牡鹿の人たちとプレイベントで得た確かな手応えを育てていこうと思います。
どうか来年のイベントに関心を持っていただけたら嬉しいです。

実行委員長 亀山 紘(石巻市長)コメント
『Reborn-Art Festival×ap bank fes2016』へ足をお運びいただき、ありがとうございました。
また、本当に多くの方々の御支援と御協力により、本イベントが成功裏の内に無事終了することができました。
本イベントが、『Reborn-Art Festival』のスタートとなりますが、地域の自然、食材や文化などの本市の持つ魅力を最大限発揮し、皆様に御堪能いただけますよう、鋭意準備を進めているところであります。
より多くの方々に訪れていただくことが、さらなる復興への活力に繋がるものと考えておりますことから、多くの方々の御来場、心からお待ちしております。

名誉実行委員長 村井 嘉浩(宮城県知事)コメント
プレイベントでは、真夏の暑さを遥かに上回る会場の物すごい熱気を、この身でしっかりと感じることができました。出演者の皆さん、そして関係者の皆さん、被災地に感動と勇気を与えていただき、本当にありがとうございました。
宮城は、いまだ復興の途上にありますが、震災の記憶が薄れていくことのないよう、この熱気を来年に繋げていただき、本祭が一刻も早い復興に向けた地域活性化の起爆剤となることを期待いたします。

(C)Reborn-Art Festival
PHOTO BY YOSHIHARU OHTA / TAKEHIRO GOTO / TETSUYA YAMAKAWA

『Reborn-Art Festival』OFFICIAL WEBSITE
http://www.reborn-art-fes.jp/

最終更新:8月1日(月)15時1分

M-ON!Press(エムオンプレス)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。