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曙が九重親方の「本当の強さを知った」“幻の一番”

東スポWeb 8月1日(月)16時50分配信

 元横綱千代の富士の九重親方が31日、すい臓がんのため急死(61)。元横綱でプロレスラーの曙(47=王道)は、九重親方と“幻の一番”があったことを明かした。

 1988年春場所で初土俵を踏んだ曙にとって、同じ高砂一門だった九重親方は雲の上の存在だった。「俺が入った時はバリバリの現役横綱だった。同じ一門だから出世(番付が上がる)すると支度部屋にあいさつに行ったけど、普通の会話なんかできない存在だった」と振り返る。そして91年夏場所、千載一遇のチャンスがあった。当時関脇だった曙は、初めて取組で当たる可能性があったのだ。ところがこの場所の3日目を最後に九重親方が現役を引退したため、結局本場所では一度も対戦する機会がないままに終わった。

 ところが“幻の一番”は思わぬところで実現する。92年の春場所前のことだ。ケガから復帰する当時の横綱北勝海(八角理事長=53)のために「曙を貸してほしい」と九重親方から指名があり、出稽古に向かった。北勝海との三番稽古を終えた後、胸を貸してくれたのがすでに引退していた九重親方だったのだ。

「ぶつかり稽古でもまれて、本当の強さを知った。本当に強い人は違うんですよ。こっちが歯を食いしばってバーンって当たっても、キュッキュッて動いて消えるんだから。しかも当たっても動かないし、投げ飛ばされる。体は(自分より)小さかったのに…」と振り返る。現役を退いてもその実力は健在だった。

 曙が2001年に引退した後は、食事会などで同席する機会も増えたという。突然の訃報に悲しみを隠せなかった曙は「ボクが触れた大物は千代の富士さんぐらいですね。本当に強くてすごい方でした。つつしんでご冥福をお祈りします」と偉大な大先輩の死をしのんでいた。

最終更新:8月1日(月)16時50分

東スポWeb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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