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【舩越園子の目】松山から池田へリオへのエール

デイリースポーツ 8月1日(月)10時54分配信

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(31日、バルタスロールGC=パー70)

 不規則進行になった全米プロの土・日。第3ラウンドで73とスコアを落としたが、最終ラウンドは16番でバーディー、18番でイーグルを奪い、33位で4日間を終えた池田は「終わり良ければ、すべて良し。いいもんです」と笑顔を見せた。

 日本メディアの取材を終えた池田が私の方へ近寄ってきた。「リオ五輪、気をつけて。頑張ってね」と右手を差し出すと、池田は力強く握手を返してきた。その右手のなんと熱かったこと。必死に粘り、終盤に巻き返した意気込みと、これから挑む五輪への意気込みと覚悟。池田の中から湧き出る熱気がホールアウト後もなかなか冷めず、熱を持ったままだったのだと思う。

 4位に食い込み、駐車場へ引き上げてきた松山英樹が、ちょうど引き上げようとしていた池田に「リオ、頑張って」と声をかけた。

 五輪出場を辞退した選手と辞退者が出たことで出場枠に入り、出場を決意した選手。どちらの決断もリスペクトされるべきだ。シーズン最後のメジャーの最終日の夕暮れに、そんな2人が駐車場で出くわし、池田は松山の健闘を笑顔で讃え、松山は池田に五輪へのエールを送ったほんの一瞬。その一瞬にたまたま居合わせた私は、妙に幸せな気分になった。

(在米ゴルフジャーナリスト)

最終更新:8月1日(月)10時57分

デイリースポーツ