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由伸巨人 手負いのツバメは首位追撃への「練習台」

東スポWeb 8月1日(月)16時50分配信

 巨人は31日、ヤクルト戦(東京ドーム)に10―1で大勝し、同一カード3連勝をマークした。打線が2回に打者一巡の猛攻で一挙6点を奪うなど13安打10得点の猛爆で畳み掛ければ、大量援護を得た先発のマイコラスも8回5安打1失点の好投で今季2勝目。燕相手に連日連夜の快勝劇を飾った裏では、今季の東京ドームで無敗のお得意様を「格好の練習台」とし、首位・広島をとらえるシナリオが描かれていた。

 今のヤクルトならば、勝って当たり前――。そんな絶対的な自信が伝わってくるかのように、打線は序盤から一方的に攻め込んだ。

 まず2回無死一、三塁から脇谷が先制打を放つと長野、坂本、阿部もキッチリと走者をかえして6得点。4回にも村田の2点適時二塁打でダメ押し。その後も攻撃の手を緩めず7回には小林誠にも2点適時二塁打が飛び出し、攻撃陣は12試合ぶりの2桁得点で気勢を上げた。

 投げてはマイコラスも丁寧な投球を続け、失点はバレンティンに対するソロ被弾のみ。終わってみれば8回を108球、無四球5安打1失点の好投で前回先発に続き登板2連勝を飾った。

 高橋由伸監督は「阿部であったり、坂本であったり、村田、長野…。こっちが軸と思っている選手が結果を出すと、周りもいい影響というか引っ張られてくれるのかなと思う」と冷静に振り返ったが、内心はほくそ笑んでいるに違いない。それだけ今回のヤクルト3連戦は想定した通り、今後の鯉追撃に向けて十分に手応えをつかめる内容と結果を残せたからだ。

 球団関係者の一人はこう指摘する。「大変申し訳ない言い方だが、今現在のヤクルトは川端や畠山、雄平ら主力にケガ人が続出したり、守護神だったオンドルセク(現オリオールズ)が途中退団するなど絶対的なメンバー不足だから本当に弱い。このチームに東京ドームで1つでも負けるようでは逆転Vなど夢のまた夢になってしまう。だからこのホーム3連戦は投打の“練習台”としてチーム力を上げる。そういう意識でヤクルト戦に臨んだことが、功を奏した部分も大きい」

 ちなみにこの日は4番・阿部がグラウンドでの試合前練習でケージ打撃を行わなかった。疲労蓄積もあってのこととみられるが、それでも試合では3打数2安打2打点を叩き出し、16試合連続安打も記録した。手負いの燕ならば、ウオーミングアップなしでも打って当然といったところかもしれない。

 これでヤクルトに東京ドーム負けなしの今季9連勝。その勢いで5日からの広島3連戦(マツダ)も3連勝を狙うが、ヤクルト戦限りの「打ち上げ花火」で終わらないことを祈りたい。

最終更新:8月1日(月)16時50分

東スポWeb

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