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【アイビスSD】貫禄の連覇ベルカント 年内引退へ「キズナと夢の配合」

東スポWeb 8月1日(月)21時51分配信

 31日に新潟競馬場で行われたサマースプリントシリーズ第3戦・GIIIアイビスサマーダッシュ(芝直線1000メートル)は、M・デムーロ騎乗のベルカント(牝5・角田)が優勝。2008、09年のカノヤザクラ以来2頭目となる当レース連覇を果たし、シリーズ連覇にも大きく前進した。また、レース後にオーナーの(株)ノースヒルズ代表・前田幸治氏が年内の引退を発表。来春の交配相手がキズナになることが明らかになった。

 貫禄の勝利だった。直線競馬では不利とされる内め(4番)の枠からのスタート。それでも果敢に先行争いに加わり、隊列が落ち着く2ハロン標識手前では大外枠から楽にハナに立ったネロを間近に見る2番手。最後はアタマ差の接戦ながら、直線競馬の適性の違いをまざまざと見せつける勝利だった。前日(閃光特別)の勝利を含めてM・デムーロは直線競馬で6戦4勝(2着1回)。日本ではトリッキーながら、「母国のイタリアでは得意にしていた」という舞台で手綱が冴え渡った。「昨年と同じ馬で連覇ができてとてもうれしいし、すごい脚だった。(自分も馬も)直線競馬が好き。枠が良くなかったけど、ネロがいい脚を使うと思ったので(その)2番手で行った。最後は危なくて結構ムチを使ったが、イメージ通りの競馬ができた」と名手から笑みが絶えない。

 管理する角田調教師も「この時期は状態がすごくいいんです。枠が内だったけど、あり余るスピードで押し切ってくれると思っていた。もっと楽に勝てると思った。なかなかの接戦になったが、(昨年比)1キロの斤量増と内枠の影響でしょう。次の小倉にもいい状態で出すだけです」。

 今後は昨年と同じGIII北九州記念(8月21日=小倉芝1200メートル)からGIスプリンターズS(10月2日=中山芝外1200メートル)へ。サマースプリントシリーズ連覇と悲願のGIタイトル奪取を目指す。

 もっとも、今後の路線以上に話題をさらったのがオーナー・前田氏の発言だった。

「小倉でチャンピオンを目指して、その後は年内で引退します。交配相手はキズナ。もうちょっと距離を延ばして、クラシックを意識できるような産駒を出してほしい。ヘヴンリーロマンス(2005年天皇賞・秋優勝馬、5歳で引退)もそうだったが、ウチは出がらしになる前に繁殖に上げる方針」

 このポリシーでUAEダービーを制し、米3冠を走り抜いたラニ(前出のヘヴンリーロマンスが母)を送り出しているだけに夢は大きく膨らむ。

 13年のダービー馬で同年の仏GI凱旋門賞にも出走(4着)したキズナとの配合は、両馬を擁するノースヒルズにとっても“夢の結晶”。暮れの香港遠征などラストランがどのレースになるかは未定だが、スプリンターとしての地位をさらに高めたベルカントがどんな子供を産んでくれるのか――今から期待せずにいられない。

最終更新:8月1日(月)21時51分

東スポWeb

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