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トヨタ系の中核部品メーカー、円高が業績を直撃。今期予想見直しも

ニュースイッチ 8月1日(月)8時20分配信

4ー6月期は7社が減収。デンソーは通期の営業利益を下方修正

 トヨタ自動車グループ主要8社の2016年4―6月期連結決算は、アイシン精機を除く7社が減収、5社が営業減益だった。前年同期から1ドル=10円以上進んだ為替の円高や、4月に起きた熊本地震の影響などが各社の収益を圧迫した。シロキ工業を4月に完全子会社化したアイシンは売上高と全利益段階で、トヨタ紡織は営業利益と経常利益で過去最高だった。

 デンソーの営業損益での為替差損は280億円。日本での売上高は6166億円(前年同期比1・2%減)、営業利益は142億円(同67・3%減)で、海外輸出の収益が円高で押し下げられた。営業利益は「円高に加え、研究開発費などの費用増加」(松井靖デンソー常務役員)が響き大幅に減った。

 豊田自動織機は「北米や欧州を中心に堅調だった」(河井康司豊田織機常務役員)というカーエアコン用コンプレッサーの販売台数が、前年同期比11・1%増の821万台と伸びた。しかし、売上高は同1・6%減の843億円と円高の影響で減少した。

 熊本地震で子会社が被災したアイシンは地震関連で95億円、為替差損で114億円などが営業減益要因だったが、シロキとの株式交換差益195億円などで補い4―6月期で過去最高の業績を更新。「AT(自動変速機)は日本からの輸出や欧州での販売が好調」(川崎有恒アイシン常務役員)で、好業績を支えた。

 熊本地震の影響でトヨタの車両組立工場が停止し、各社は売上高で10億―200億円程度、営業損益で数億―数十億円のマイナス影響を受けた。ただ、年内に挽回生産での収益押し上げを見込む。

 17年3月期連結決算予想はデンソーが円高を織り込み下方修正し、トヨタ紡織は売上高を下方修正、全利益段階を上方修正した。

最終更新:8月1日(月)8時20分

ニュースイッチ