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佐賀市嘉瀬地区共乾施設組合、使途不明金3億7000万円

佐賀新聞 8月1日(月)10時52分配信

 佐賀市嘉瀬地区の農業者でつくる同地区共乾施設利用組合で、2014年までの10年以上の間に約3億7千万円の使途不明金があることが31日、分かった。組合は同日までに、当時の組合長らに対し、不明金の一部の約4500万円について損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。

 同組合は生産者が共同してコメや麦の乾燥などで利用する施設を運営し、組合員数は約350人。組合によると、14年春まで15年間務めた組合長が退任し、その後、金融機関の口座から帳簿や領収書で確認できない現金の引き出しが行われてきたことが発覚した。

 口座はJAから支払われるコメや麦の代金を組合員へ分配するための預かり金として管理し、施設利用料や経費と違って監査の対象になっていなかったという。組合の調査で、使途不明金は約3億7千万円に上り、行政の補助金は含まれていなかった。

 組合は、直近2年間で不明な引き出しが裏付けられた約4500万円の賠償を求めて当時の組合長と会計担当事務員の2人を相手取り提訴。今後も賠償の増額を検討する。近く組合の役員や運営委員らに使途不明金の経緯を説明する。組合は「組合員の大切な預かり金であり、弁護士と相談しながら賠償を求めていく」としている。

 前組合長は「長年の会計のやり方に従って処理してきただけで、不正は一切ない。複数の口座でのやり取りなどを使途不明と決め付けており、総額では変わらないはず。監査でも全く指摘されず、組合員への支払いも適切に行って苦情などもなかった」と話す。

最終更新:8月1日(月)10時52分

佐賀新聞