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毒がないジャガイモも可能に-理研など、ジャガイモの有毒物質合成に関与する遺伝子を発見

日刊工業新聞電子版 8月1日(月)16時10分配信

 理化学研究所環境資源科学研究センターの梅基直行上級研究員らは、ジャガイモに含まれる有毒物質「ステロイドグリコアルカロイド(SGA)」の合成に関わる遺伝子「PGA1」と「PGA2」を発見した。同遺伝子の働きを抑えた遺伝子組み換えジャガイモを作った結果、SGA含量が通常のジャガイモの10%以下になった。

 遺伝子組み換えジャガイモと、遺伝子組み換えをしていない野生型のジャガイモで、収量に差はなかった。また、芽の出にくい4度Cの暗所で遺伝子組み換えジャガイモを保存したところ、3年たっても芽が出なかった。

 通常のジャガイモは収穫後の数カ月間、成長や発生が一時的に止まる「休眠期間」を経て、萌芽(ほうが)が始まる。そのため4度Cの環境でも、芽を出さずに1年以上長期保存するのは難しい。梅基上級研究員は「今回の研究成果で、少なくとも収穫から3年後まで種イモとして利用できる可能性を示せた」と説明する。

 ジャガイモは地下にできる茎「塊茎(かいけい)」を食用として収穫する。SGAは日光を浴びて緑化した塊茎の皮の周辺や、塊茎から出る芽、花などに高濃度に蓄積される。研究チームは芽と花の遺伝子を解析し、PGA1とPGA2を見つけた。

 大阪大学大学院工学研究科の村中俊哉教授、神戸大学大学院農学研究科の水谷正治准教授らとの共同研究。成果は米科学誌プラント・フィジオロジー電子版に掲載された。

最終更新:8月1日(月)16時10分

日刊工業新聞電子版

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