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思春期を迎えた娘と良好な関係を築くヒント

ベネッセ 教育情報サイト 8/1(月) 17:01配信

思春期を迎えた娘と良好な関係を築くには、適度な距離をとることが必要です。その際のヒントを、母娘問題に詳しい臨床心理士の信田さよ子先生に聞きました。

保護者の心配や不安を子どもにぶつけないで

子どもが思春期を迎えると、「反発する」「何も話してくれない」などの変化が見られ、今まで以上に子どものことが心配になることがあります。子どもを心配すること自体は、決して悪いことではなく、保護者なら当たり前のことです。しかし、子どもに関する自分の心配や不安を、そのまま子どもにぶつけるのは避けてほしいのです。

例えば、最近子どもの成績が思わしくなく、「部活を続けていたら、A高校に合格できないかもしれない」と保護者のかたが不安を感じているとします。保護者のかたがそうした自分の不安をそのまま口に出してしまったり、「テストの点が上がるまでは、部活は休みなさい」と言って、子どもの行動に制限をしたりしてしまうことがあります。

側面的なサポートを心がけて

子ども自身も成績低下について悩んでいるはずですから、子どもの不安をさらにかきたてるような言動は避けましょう。また、子どもが悩んでいるなら自分が助けなくてはと思い、一緒に勉強をするなど世話を焼きすぎるのも逆効果です。こんなときは、側面的なサポートを心がけてほしいと思います。側面的というのは、気がかりなことに直接的に働きかけるのではなく、子どもが悩みを自分自身で解決できるよう外側からサポートすることです。上記の例でしたら、勉強に悩んでいるときは気分転換に散歩に誘う、部活で体が疲れているときは子どもの好きな料理を作る、「つらいときは言ってね」と声かけするなどです。

そうした態度で接していると、子どもが保護者のかたに不安や悩みをポロリとこぼすことがあります。その際は、子どもの悩みを「そんなこと気にしすぎよ」などと批判したり、笑い飛ばしたりせずに、とにかくじっくり聞いてあげましょう。特に「批判しないで聞く」というのは簡単そうですが、意外に難しいものです。往々にして、子どもが保護者のかたに話をしないという場合は、子どもの考えや気持ちに対して保護者のかたが批判的な態度をとってしまい、結果的に保護者のかたばかりがお説教のような話をしている可能性があります。子どもと話すときは、一定時間、子どもの話を黙って聞くことを意識してみましょう。子どもはそうした保護者のかたの変化をすぐに感じます。反抗的だった保護者のかたへの態度にも変化が見られるはずです。

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最終更新:8/1(月) 17:01

ベネッセ 教育情報サイト