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FASTだけじゃない、まだある中国のBIGな天文施設

sorae.jp 8月1日(月)17時41分配信

中国貴州省で建設が進んでいる超大型電波望遠鏡、FAST(500メートル球面電波望遠鏡)。主鏡を構成するのは4450枚の三角形状のパネルですが、その最後の一枚が7月3日に設置され、基本工事が完了しました。カルスト地形を利用した同方式の構造物としては、プエルトリコにあるアレシボ天文台の305mを抜いて世界一という事もあり、中国では高い関心が寄せられています。最後の設置工事のもようは、中国中央電視台(CCTV)のニュースチャンネルで生中継されました。

新疆:世界最大級、口径110メートルの電波望遠鏡

その大きさが注目されがちなFASTですが、実は中国ではFASTの他にも大型天文施設の建設計画が進んでいます。新疆ウイグル自治区奇台県では、FASTのような窪地を利用した固定式ではなく、口径110メートル級のパラボラアンテナ式による電波望遠鏡を建てる計画があり、地名から名前をとってQTT(QiTai Radio Telescope)と呼ばれています。QTT計画は、建設地が決まって、現在はまだ技術検討の段階ですが、完成すれば米グリーンバンク望遠鏡に並ぶサイズの電波望遠鏡になる予定です。

上海:郊外で運用中、アジア最大の電波望遠鏡

QTTはまだ計画中ですが、現時点でアジア最大の電波望遠鏡が、上海で運用されています。上海市郊外にある直径65メートルの電波望遠鏡、天馬望遠鏡は宇宙観測のほか、宇宙探査機の通信用にも運用されています。日本最大の直径64メートルを誇る臼田宇宙空間観測所にあるパラボラアンテナは、小惑星探査機「はやぶさ」の通信用に運用されたことで有名ですが、この天馬望遠鏡も同じように、月探査機「嫦娥二号」が行った小惑星トータティスへのフライバイや「嫦娥三号」の月着陸成功を地上から支えました。

内モンゴル:パラボラ100基並べて太陽を観測

観測機器そのものの大きさではなく、広大な土地柄を活かした天文施設もあります。内モンゴル自治区正ジョウ旗明安図では、約3.8ヘクタールの敷地に直径4.5メートルのパラボラ40基、2メートルのパラボラ60基で構成される電波ヘリオグラフという太陽観測施設が建てられました。2009年に計画がスタートし、ファーストライトを迎えたのが2013年1月。同年末に施設としては竣工していましたが、今年7月に正式な検査、引き渡しが完了しました。これからの本格運用とその成果に期待が寄せられています。

ちなみに長野県の野辺山でも、ほぼ同規模の敷地に直径80センチメートルのパラボラ84台を並べた電波ヘリオグラフや、太陽から発せられる電波の強度・偏波を観測する太陽電波強度偏波計が稼働しています。直径45メートルの電波望遠鏡もありますので、天体観測施設の大きさや研究内容に興味のある方は、機会があれば野辺山宇宙電波観測所を見学してみてはいかがでしょうか。

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最終更新:8月1日(月)17時41分

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TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]