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【MLB】世界一3度の名将による奇策命中 代打・投手→代走・投手で鮮やかに決勝点

Full-Count 8/1(月) 22:26配信

ジャイアンツ代打起用の先発左腕バムガーナーが二塁打、その代走は…

 ドジャース前田健太投手が7月31日(日本時間8月1日)に本拠地でのダイヤモンドバックス戦で、今季2度目の代走出場を果たした。1シーズン2度の代走を経験する先発投手もそう多くないが、同地区ライバルのジャイアンツは、さらに珍しい投手の起用で先発ケーンの通算100勝に花を添えた。先発投手の代打に先発投手を起用、さらにその代走に別の先発投手を起用して決勝点を生んだ、というのだ。3度世界一に輝いた名将ボウチー監督が取った球団史上初の“奇策”について、複数米メディアが報じている。

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 本拠地で行われたナショナルズ戦。先発したのは、メジャー通算100勝に王手を懸けた右腕ケーンだった。球団公式サイトによれば、ケーンは5回終了までノーヒットノーランの投球だったが球数がかさみ、5回93球を投げ終えたところで、ボウチー監督は「あれが精一杯だった」と判断。1点リードの5回裏・先頭で回ってきた打席で代打を送った。その代打とは…豪快なピッチングはもちろん強打者としても知られるエース左腕バムガーナーだった。

 地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」電子版では、この代打起用の舞台裏を明かしている。27日(同28日)レッズ戦で先発した左腕は、ナショナルズ3連戦での先発予定がなかったため、ボウチー監督に自分の代打起用を訴え続けていたという。この日までに、代打として通算8打席立っているバムガーナーは、7打数2安打1四球の成績。望み叶って5回先頭打者として意気揚々と打席に向かうと、ナショナルズ左腕ゴンザレスから、あわや本塁打かという右翼フェンス直撃の特大二塁打を放った。

代走出場の先発右腕サマージャが決勝ホームで、先発ケーンは通算100勝達成!

 これで終わらないのがボウチー流だ。ここで代走を告げるが、なんと登場したのは、29日(同30日)に先発したばかりのサマージャだった。記事によれば、今季7安打7打点を記録しているサマージャも、ボウチー監督に自分を代打起用してくれるよう“ロビー活動”をしていたそうだ。そこで指揮官は、代打こそ一日の長があるバムガーナーに任せたが、名門ノートルダム大時代はアメフト部でワイドレシーバーとして活躍し、NFLのドラフト候補だったサマージャの“足”を買い、代走起用。すると、この采配がピタリとハマった。サマージャは2死二塁から、相手失策を見逃さない好走塁でホームに生還。結局、これが決勝点となった。

 2人の活躍もあり、ジャイアンツは3-1で勝利。見事メジャー通算100勝目を飾ったケーンは「(100勝のために)全員の力を合わせないとね。バム(ガーナー)が逆方向に打てたのが何よりよかった」と、チーム一丸となって手に入れた記念すべき勝利を喜んだという。米スタッツ研究家ライアン・スペイダー氏のツイートによれば、投手の代打が投手で、その代走が投手という奇策は球団史上初の出来事だったそうだ。

 現在、ナ・リーグ西地区首位のジャイアンツは、2010年に世界一になって以来、12年、14年と偶数年にワールドシリーズを制し、3度頂点に立ってきた。偶数年の法則が当てはまるなら、今年2016年は“優勝年”。投げて打って走って…多才な選手が集まるジャイアンツが、選手起用に関して、他チームよりも多くの引き出しを持っていることは、間違いなさそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:8/1(月) 22:27

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