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50年前の公害被害見つめ直す 川崎でドキュメンタリー映画上映

カナロコ by 神奈川新聞 8月1日(月)7時3分配信

 高度成長期の川崎市の大気汚染とぜんそく患者の苦しみを記録したドキュメンタリー映画「生きる権利」の上映会が31日、同市宮前区内で行われた。「50年前の川崎から君へ」と銘打ち、当時の公害被害を見つめ直すことで現在の環境問題にも関心を高めてもらおうと企画された。

 主催は環境問題に取り組むNPO法人「川崎フューチャー・ネットワーク」(三枝信子代表)。夏休み時期に合わせて3回予定する上映会の初回として開かれた。

 映画は川崎公害裁判原告団などが1984年に作った。約40分間の作品には気管支ぜんそくの発作で苦しむ患者や家族の日常が描かれ、「夜の発作が怖い」という独り暮らしのお年寄りや自殺した男性の話なども収録されている。

 京浜工業地帯で排出規制を置き去りにしたままコンビナートが発展し、規制の緩い産業用車両の通行量が増え、大気汚染が拡大する過程にも触れられている。

 上映後に主催者が解説。三枝代表は「公害裁判やたくさんの市民の声でさまざまな規制や条例ができた。いまの身近な環境問題にも関心を持っていてほしい」と呼び掛けた。

 上映会は参加無料で予約不要。今後は8月11日午後1時半から多摩市民館第4会議室、14日午前10時から麻生市民館視聴覚室で予定している。問い合わせは、同ネットワーク電話044(911)5174。

最終更新:8月1日(月)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞