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笹原右京、ヨーロピアンF3デビューは苦戦も「今までの経験が間違っていなかった」と手応え

オートスポーツweb 8月1日(月)22時21分配信

 7月28~30日に、スパ24時間のサポートレースとして開催されたFIAヨーロピアンF3のスパ・フランコルシャン戦。このレースでF3デビューを飾った笹原右京だが、緒戦は苦しい戦いを強いられた。

【雨中を走る笹原。ヘルメットはおなじみの“右京カラー”】

 カートで世界的な実績を残し、四輪でもフォーミュラ・ルノー2.0等で活躍をみせてきた笹原右京。ただ、資金的に大きなスポンサーがついている訳でもなく、独力で戦ってきた右京にとって、多くの持ち込み資金が求められるヨーロピアンF3へのステップアップは高い壁だった。

 しかし、テスト等で光る走りをみせてきた右京に、F3デビューのチャンスが舞い込んだ。今季は日本に戻り鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講していた右京だが、スリーボンド・ウィズ・Tスポーツからスポット参戦のオファーが届き、スパ、そしてイモラと2戦で、ふたたびヨーロッパでレースをする機会に恵まれたのだ。

 ただ激戦のヨーロピアンF3は、スポットでいきなり上位を走ることができるほど甘くはないレース。走り出しから参戦21台中16~20番手程度に留まり、レースでも3レース行われたうち、最上位はレース1での13位となった。

 とは言え右京にとっては、いきなりのドライブできちんと上位に食らいつく走りをみせられたことは間違いなくプラスになるはず。週末を終えた右京に、F3デビュー戦を振り返ってもらった。

■「今後に向けての良いきっかけになった」
Q:今回のFIAヨーロピアンF3の参戦に至るまでの経緯を教えてください。
笹原右京(以下右京):もともと、スリーボンド・ウィズ・Tスポーツに在籍していたドライバー(アルジュン・マイニ。GP3へ転向)が、ほかのレースに出るのでその空いたシートのオファーをチームから直接いただきました。今季はホンダの育成プログラムであるSRS-Fに焦点を置いているので、海外のレースはこのヨーロピアンF3で半年ぶりの復帰になります。念願のF3デビューが叶ってうれしく思っています。

Q:昨年、ヨーロピアンF3の名門チーム、ファン・アメルスフールト・レーシングでテストをしていましたね。今季はそちらからシリーズ参戦できなかったのはなぜですか?
右京:じつは、今季の2~3月ごろまでその方向で動いていて、持ち込み金額の交渉などを行っていたのですが、残念ながら予算の関係で叶いませんでした。テストでの感触がとても良かっただけに残念でしたが、今回スリーボンドからオファーをいただいて、スポット参戦という形ですが今後に向けての良いきっかけになったと思います。

Q:スパ戦の前には充分なテストはこなせましたか?
右京:残念ながら、たった1日のみのテストでレースに参戦することになりました。いまの僕のキャリアからすると、なるべく多くの距離を走って経験を積む必要があったので、正直テスト不足でしたが、マシンやレースにはすぐに順応することができので、その点では問題なかったと思います。

Q:初めてのヨーロピアンF3参戦の感触は?
右京:リザルトだけでみると、決して満足いく結果ではありませんでした。スパという難コースのラウンドというせいかもしれませんが、レース全体をみると、とっちらかっている感じがしましたね(笑)。参戦しているメンツは懐かしい旧知のドライバーが多いので、彼らがどういうレースをするのかということは手に取るように分かっていました。ただ、僕のマシンは2速までのトルクは悪くはないと思うのですが、中高速では明らかなパワー不足で、とくにストレートではかなり遅く、どんどん抜かれていくという状況に歯がゆい思いをしていました。エンジンやマシンがまだまだでき上がっていない状態で、まだまだこれからという感じですね。

■今季の最大の目標はSRS-Fのファイナルへ進むこと
Q:思うようなリザルトが残せず悔しい面も多かったでしょうが、逆に初めてのF3でポジティブに感じた部分は?
右京:チームからは僕のドライビングを評価してもらえてとても嬉しかったですし、今までの経験が間違っていなかったことと、たしかな手応えを感じました。リザルトでは正直に言うとかなり厳しいと思いますが、それで自信をなくすということはなく、どちらかというと次に向けての課題が明確に分かりました。今回のスパではヘビーレインやドライなど、レース毎に目まぐるしく変わるコンディションにセットアップがついていかず、うまく噛み合わなかったのですが、次に走るイモラ戦ではそこを改善して少しでも前を目指したいですね。

Q:チームとのコミュニケーションで心がけていることは?
右京:「ルーキーだから」、「スポット参戦」だからといって遠慮はせずに、なるべくチームのみんなとドライビングやマシンのセットアップについて意見交換をしっかりするように心がけています。「ただF3に乗りにきた」という観光気分ではなく、僕の将来のキャリアに繋げるために日本から来ているのですから。より多くのことを吸収したいと努力しています。

Q:今後の目標を聞かせてください。
右京:今季の最大の目標はSRS-Fのファイナルへ進むことなので、それに向けてトレーニングに励んでいます。首席で卒業して、ホンダの育成ドライバーになって学ばせていただけるように、全力でがんばります。ヨーロピアンF3では、スパ戦以降もできれば全戦に参戦したかったのですが、SRS-Fとのスケジュールの関係で、残りはイモラ戦のみの参戦となります。

[オートスポーツweb ]

最終更新:8月1日(月)22時23分

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