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都政の「ガラスの天井」突き破る-自ら風起こした小池百合子氏

Bloomberg 8月1日(月)9時36分配信

東京都知事に当選した小池百合子氏(64)は防衛相、自民党総裁選出馬、自民党3役と女性初のドアを次々に開き、キャリアを積み重ねてきた。政界入りから24年。政党の推薦を得ることなく、「女一人の戦い」を勝ち抜いた。

「誰かがその道へ飛び込み、『ガラスの天井』を突き破らなければなりません。ガラスの破片で血まみれになりながらでも、いま山の頂で手を振って導いてくれる先輩が女性にとっては必要なのです」-。小池氏は2013年に他の女性議員と共同で出版した「女性が活きる成長戦略のヒントvol.1-20/30プロジェクト。」(プレジデント社)でロールモデルになる意義を訴えている。

6月29日の記者会見で「崖から飛び降りるつもりで、その覚悟で挑戦をしたい」と都知事選出馬への意欲を語った小池氏だが、自民党東京都連は元総務相の増田寛也氏を擁立。小池氏はそれでも立候補を決断した。

街頭演説では聴衆に「崖から飛び降りる行為でもって皆さんがハラハラしてここに来ていただいている。風を起こすために飛び降りている」と発言。政党側は自民、公明両党が増田氏、民進、共産など野党4党はジャーナリストの鳥越俊太郎氏を支援したが、「都知事というのは政党が決めるわけではない、組織が決めるわけでもない。みなさんの1票、1票で決める」と訴える小池氏に及ばなかった。

大義と共感

52年、兵庫県に生まれた小池氏。14年に出版した著書「自宅で親を看取る 肺がんの母は一服くゆらせ旅立った」(幻冬舎)によると、小池氏は大正生まれの母・恵美子さんから「女性が何でも好きなことができる今みたいな時代に、何もしないでいるのは罪よ」「人と同じじゃつまらない」と言い聞かされて育てられた。

カイロ大学に留学後、アラビア語通訳、テレビのニュースキャスターなどを経て1992年に結党したばかりの日本新党から参院選に立候補し、初当選。93年には衆院にくら替えし、以後、8回連続当選。2005年に当時の小泉純一郎首相が仕掛けた郵政解散で選挙区をそれまでの兵庫6区から東京10区に変更。郵政民営化反対派議員への「刺客」として議席を確保し、自民党の勝利に貢献した。

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最終更新:8月1日(月)13時14分

Bloomberg