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米MMF規制変更で短期国債の需要41兆円増加か-逼迫招く可能性

Bloomberg 8月1日(月)11時39分配信

米財務省短期証券(Tビル)の供給不足を和らげようとする米政府の試みはさらに若干困難になりそうだ。

金融危機後に何年もの時間を策定に費やした後、マネーマーケット・ミューチュアル・ファンド(MMF)の解約殺到を防ぐための規制が10月に施行される。MMFの純資産価値(NAV)は現在1口当たり一律1ドルとなっているが、主にコマーシャルペーパー(CP)や譲渡性預金(CD)で運用する機関投資家向けプライムMMFは、変動NAVに変更することが義務付けられる。しかし、企業や州政府はMMFを銀行口座のように利用しているため、NAVが1ドル割れする可能性も見込み、国債だけに投資するMMFに資金が大移動している。

これに対応するため米財務省はTビルの発行を強化し、供給を約2500億ドル(約26兆円)増やした。Tビルが米国債全体に占める割合は昨年、ここ数十年で最低となっていた。しかし、これだけでは十分ではないかもしれない。現在から10月半ばの間に、資金流入で短期国債の需要がさらに4000億ドル(約41兆円)以上増加し、1兆5100億ドル規模のTビル市場の相当大きな部分に逼迫(ひっぱく)が生じる可能性がある。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は、「現在の状況に対応するためには十分な量のTビルがあるかもしれない」と指摘。しかし、国債ファンドにさらに4000億ドルの流入があれば、Tビルの供給を一段と逼迫させる可能性があるとの見方を示した。

原題:A $400 Billion Influx Squeezes U.S. Bond Market’s Safest Asset(抜粋)

Liz McCormick

最終更新:8月1日(月)11時39分

Bloomberg