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一願寺で悲恋の清姫を供養

紀伊民報 8月1日(月)16時41分配信

 和歌山県田辺市中辺路町真砂で7月30日、「安珍清姫伝説」に登場する清姫の菩提(ぼだい)寺とされる一願寺(福巌寺)が、中辺路町観光協会と清姫供養祭を営んだ。地域住民ら約70人が参列し、地元で生まれた悲恋の娘をしのんだ。

 安珍清姫伝説は平安時代、真砂生まれの娘・清姫と奥州の僧侶・安珍の悲恋物語で、熊野詣での帰りに迎えに来るという約束を破られた清姫が大蛇となって安珍を追い掛けたとされる。延長6(928)年8月23日に富田川の淵に身を投げて死んだとも伝えられている。

 観光協会の上森宏雅会長(57)は「清姫をしのびながら今日一日、中辺路でお過ごしいただければ」とあいさつ。庄司喜代和総代長(80)も「清姫まつりの安全も祈願したい」と述べ「今年から大々的にやりたい」と「清姫大祭」と書かれた赤いのぼりを作ったことを紹介した。

 一願寺の能城妙真住職が読経し、参列者も「煩悩のほのほも消えて今ここに眠りまします清姫の魂」という清姫御詠歌を唱えるなどした後、墓に参った。最後に餅まきもした。

最終更新:8月1日(月)16時41分

紀伊民報