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祝『ドラゴンクエストX オンライン』4周年! 齊藤陽介P&齋藤力Dに気になるアレコレを直撃する超ロングインタビュー!!

ファミ通.com 8月2日(火)12時2分配信

文・取材:ライター ゴジラ太田、撮影:カメラマン 永山亘

●祝『DQX』誕生4周年! 『DQX』の“いままで”と“これから”とは?
 2016年は『ドラゴンクエスト』(以下、『DQ』)誕生30周年を迎えた記念すべき年だが、シリーズ初のオンラインゲームとなる『DQX』も、2016年8月2日でサービス開始から4周年を迎えた。2016年7月27日公開のインタビューに続き、今回は4周年に焦点を当てたロングインタビューを掲載! プロデューサーの齊藤陽介氏とディレクターの齋藤 力氏に、この4年を振り返りながら“これから”の『DQX』を訊く!

――4周年を迎えられたいまの心境をお聞かせください。

よーすぴ 正直、「もう4年なんだ」という感じですね。「10年は続ける」という意気込みで作っているので、いまは通過点でしかありませんが、非常に濃い4年間だったと思います。しかし、4年も続けられてきたのは、いまも楽しんでいただいている皆様のおかげです。これから、大きな節目となる5年へ向かう1年間が始まると思うと、気が引き締まりますね。

りっきー 「もう4年目か」というのが正直な感想ですね。言われると確かに4年が経ったけれど、「本当に?」と(笑)。

よーすぴ 数千時間もプレイするゲームは、そうそうないもんね。

りっきー イベント会場でファンの方に「9000時間は遊んでいます!」と声をかけていただいたことがあって。1年を8760時間に換算すると、この方は1年以上も遊んでくれているのか、とうれしくなりました(笑)。

――4年という歳月を忘れてしまうほど、怒涛のように作り続けてきた感じですか。

りっきー そうですね。つねに目の前に迫るアップデートに向かって作っていますし、オンラインゲームの開発に落ち着くタイミングはありませんから。

よーすぴ 1年365日、運営していますからね。

――経験したことのないゲーム開発でプレッシャーもあったと思いますが、それでも楽しく乗り越えてきた?

りっきー 楽しく乗り越えられたかと言われると、苦しい思い出のほうが多いのですが(笑)。まあ、新しいことだらけでした。プレイヤーに4年間も遊び続けていただけるゲームなんて、これまで作ったことがなかったので。

――ずっと遊んでいるプレイヤーと新しく始めるプレイヤーの両方を満足させるコンテンツを提供し続けるのは難しいですよね。

りっきー そうですね。数千時間も遊んでいる方と、昨日始めたばかりの方がいっしょに遊ぶゲームなので。こんなゲームはなかなかないと思いますし。

よーすぴ 先頭を走っているプレイヤーさんは新しいコンテンツが欲しいと思いますが、新しく初める方たちにとって楽しみやすくなる改善や新しいシステムは、つねに考えています。たとえば“DQX TV”で行っている“地味”コーナーで公開しているネタは、じつはまったく地味じゃない。ああいった、細かいものの積み重ねがいまにつながっている。パッと見は地味かもしれませんが、新しいコンテンツを作るのと同じくらい、たいへんな作業だったりするんです。

――世界が広がるほど、どこかで綻びが出てきてもおかしくない。それでも、遊びやすい環境をいつも整えられていると思いますが、終わりのない作業ですよね。

りっきー 作り切ることがないので。ここまで作れば落ち着いてくるかなと思ったところでも、まったくそんなことはなかったりしますし(笑)。

――現状を改良しつつ新しい要素も入れていますから。

よーすぴ いわゆる“死にコンテンツ”というものを作りたくないんですよ。せっかく作ったからには、遊び続けて欲しい。もちろん、“妖精図書館”のようなクエストは、1回きりで楽しめる遊びとして提供していますが、くり返し遊べるコンテンツに関しては、人が寄り付かなくなっちゃう状態にはなるべくしたくない。新しいものばかりではなく、既存のコンテンツに対するテコ入れは、現状はうまく回っている感じはしています。

――“魔法の迷宮”は実装されてから何年も経っていますが、まだ遊びの舞台としてにぎわっていますし。

よーすぴ セキバーンも出るしね(笑)。

●バージョン4にも着手しています
――“DQX TV”もそうですし、“冒険者の広場”でもプロデューサーやディレクター自身がユーザーとコミュニケーションを取られています。これも『DQX』が長く愛される理由だと思います。

よーすぴ やはり作っている側が楽しんでいないと、おもしろいゲームにならないと思うんです。たとえば、“DQX TV”でボスバトルを放送したときに、キャラクターの動きを見ればプレイしているのか、していないのか、視聴者にはすぐわかりますよね。私たち開発スタッフも、プレイヤーの皆さんと同じ目線でプレイしていることを理解してもらえる場として、“DQX TV”はすばらしいと思います。そういえば、2016年8月27日にツクモ名古屋1号店さんで、200人規模でいっしょにプレイするイベントを開催します(詳細はコチラ)。こういったイベントをやるたびに「また東京ですか?」と言われてしまうので、なるべくあちこちに行って皆さんと接点を持ちたいと思っています。

――「全国のファンの皆さん、お待ちください!」ということで(笑)。この4年間は、ご自分でも満足できる内容になっていましたか?

りっきー 「出せる力は出し切っている」という感覚はありますね。つねに新しいものを作りたい気持ちがあるので、辛いこともありますが、挑戦しがいがあります。

よーすぴ いまはゲームとして健全な状態になってきたと感じています。アップデートでログイン数が一気に増えて、つぎのアップデートまでは緩やかな数字に落ち着いていく。これはいい循環と思います。『DQX』の世界は、“『DQ』が好きな人たちが集まる場所”です。ログインしたからにはコンテンツをガリガリ遊ぶというだけでなく、『DQ』が好きな人たちがログインして、みんなでコミュニケーションが取れる場所として機能し始めてきているかな、と。とにかく強い敵を倒したい、自分が強くなりたい、ドレスアップやハウジングが楽しい……プレイヤーによって、プレイする目的は異なると思いますが、そういう方たちが同じチームに入って遊んでいるのを見ると、うれしくなります。

――しばらくログインしていなかった人が戻ったときに、まったく知らないコンテンツが流行していて、どうしたらいいかわからなくなってやめてしまう。そんな状況がMMORPGではよくあります。『DQX』にはそれがないので、ひさしぶりに戻ったとしても、すぐにみんなと遊べる安心感があります。

よーすぴ ありがとうございます。でも、その点はさらに強化したいですね。もっともっと親切丁寧に、戻ってきてくれたときに快適にプレイできる環境を作っていきたいと思っています。これは、堀井さん(堀井雄二氏。『DQ』生みの親であるゲームデザイナー)ともよく話す課題でもあるんですよね。たまにプレイヤーさんから「緩和しすぎでは?」というお言葉もいただきますが、先行してプレイしている方が手に入れられるものが、ある程度揃ったタイミングで、後続のプレイヤーが入手しやすい環境を作っているつもりです。もちろん、プレイ時間が長いほど強く上手くなっていきますが、そこにあまり差が開かないようにして、できるだけいっしょに遊べるようにしてあげたいと考えています。

りっきー バランスは難しいですが、後から始めた方と先行する方がまったく同じ速度では、絶対に追いつけません。そこは、緩やかになるよう調整していきたいですね。

よーすぴ いまの第5期初心者大使は、比較的ゆるやかに遊んでいると思っていたのですが、“DQX TV”で伝説の三悪魔を倒されたときに、「すごいスピードで成長しているな」と驚いたんです。後からプレイを始めた方でも、みんなといっしょに遊べるまでの時間をそんなに心配しないでもいいのかも、と思いました。

――新規のプレイヤーや期間を置いて再度始められたプレイヤーの数は、安定している状況ですか?

よーすぴ そうですね。ただ、これから新規で始められる方の人数は、現在開発しているプレイステーション4版やNX(開発コード名)版で大きな山場を迎えると思います。それまでは、新規の方々よりも、いま遊んでくれている方やカムバックしていただいた方を中心にしている形になりますね。

――『DQX』のプレイステーション4版は、どの程度まで開発が進んでいるのでしょうか?

よーすぴ 『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』も控えているので、いいタイミングで出せれば、とは思っています。

―――お答えいただける範囲でけっこうなのですが、今後予定している施策などがあればお聞かせください。バージョン4のこととか……。

りっきー バージョン4は、もちろんすでに動いていますよ。動いてはいますけれど、まだ何も言えないですね。

よーすぴ バージョン3を進めながらバージョン4も作っている状況です。バージョン3が終わった後に作っていたら、何もない期間が長くなってしまうので(笑)。すでに鳥山明先生に、キャラクターのイラストをお願いしていますよ。

りっきー バージョン3.3後期で新職業の占い師が出たばかりですが、バージョン4の新職業についても動き始めています。

――今回の3.3後期で、バージョン3のストーリー全体から見ると、どのくらいの割合まで進んだと考えればいいのでしょうか?

りっきー ちょうど真ん中くらいです。

よーすぴ いろいろと大きく動き始めてきましたからね。

●どうぐ使いに注目すべし!?
――少し話をバージョン3.3に戻しますが、バージョン3.3前期で実装された新スキルについて、プレイヤーの皆さんの反応は?

よーすぴ ロストスナイプが……まあ、こちらは今回のバージョンアップで調整しました(笑)。

りっきー いままであまり活躍してこなかった武器が使われ始めているので、そこはよかったとは思いました。

――いろいろな職業が活躍できる場が広がりましたよね。

りっきー 武器ではヤリやブーメラン、職業ではどうぐ使いなど、これまで活躍の場が少なかった部分が活躍できるようになったので、僕たちとしても手ごたえは感じていますね。

――どうぐ使いがすごく楽しいんですよね。よーすぴさんもどうぐ使いにハマっているようですが。

よーすぴ 自己強化に敵の弱体化と、何でもできますから。でも、どうぐ使いではヤリ、ブーメラン、ハンマーを使い分けたくなる場面がよくありますが、セットできる武器がふたつなんですよね。

――武器のセット数を増やしたり、防具やアクセサリーも同時にセットできる機能を追加することは可能なのでしょうか?

りっきー 防具の発想はなかったのですが、武器の3種セットはいつかやりたいとは思っています。ですが、メモリの問題など多くの制約があって、手こずっている状況ではあります。

よーすぴ 現実的に考えると、武器は持ち変えられるかもしれないけれど、防具をその場でしかも一瞬で着替えられるかな? とは思っちゃいます(笑)。武器は3種類を使うことも多くなってきたので、実現できればいいのですが。

りっきー やりたいとは思うのですが、現実的には難しいですね……。

――これまでも、技術的に難しいと言われてきたこと、たとえば“なかま検索”や旅人バザーの統一などをことごとくクリアーされてきたので、期待してしまいます!

りっきー 言われてみるとそうですね! がんばります!(笑)

――よーすぴさんのお気に入りはどうぐ使いで、りっきーさんが現時点で気に入っている職業は?

りっきー 私は変わらずに武闘家ですね。最近は、ちょっと“一喝”が効かない敵も増えてきちゃいましたが(笑)。

よーすぴ 最近は武闘家よりもツメ装備の盗賊のほうが、人気があるかもね。

――“サプライズラッシュ”に“お宝ハンター”の発動も早いので、使いやすいですから。

りっきー 一喝は強いと思っていたので、そこに対して新しく盗賊が入ってくるのは、作り手としては望ましい形です。が、武闘家ファンとしては若干寂しくもあります。複雑な気持ちです(笑)。

――ツメが共通した得意武器となるので、パーティでは同じ席を争うことになりがちかもしれません。

りっきー でも、伝説の三悪魔では武闘家、Sキラーマシンでは盗賊というように、敵に対して住み分けができるとは思います。

よーすぴ どうぐ使いがサポート仲間として借りられる割合は低いですよね。装備が共通しているほかの職業を借りる人が多い印象です。どうぐ使いはアグレッシブに動けるぶん、自分で操作してナンボ、というところもあるのかなとは思いますが。バイキルトが必要だったら旅芸人ですし。

りっきー まもの使いとどうぐ使いは、僕がディレクターになったバージョン2から加わった新職業なので愛着があるのですが、なかなか第一線にならないんですよ。

――実際に使ってみれば、かなり強いことがわかります。

りっきー いいポテンシャルを持っているはずなのですが、やはり行動がわかりやすい戦士に目が行くのかも。でも、どうぐ使いは今回でかなり躍進しましたから。

よーすぴ どうぐ使いとしては、範囲バイキルトをくれてもいいんだけど?

りっきー それは旅芸人さんに怒られるから!(笑)

よーすぴ 磁界シールドとメディカルデバイスを敷いて戦うと、けっこう本気でぶつかることはできるんだよね。

りっきー そうなんです。磁界シールドは強いのに、なぜあまり使われないのかな、とは思っていました。

――ダメージを20%カットする磁界シールドにメディカルデバイスを重ねると、陣の中で受けるダメージを気にせずに攻撃できますから。

よーすぴ そこに強化ガジェット零式がきたときには、もうたまりませんよね(笑)。

――バージョン3.3後期では新特技の宝珠がありませんでしたが、実装されますか?

りっきー 3.3後期で出す予定はありませんが、今後のバージョンアップで必ず出そうと思っています。

――それは楽しみです。もうひとつ気になるのが、“邪神の宮殿”で新たに登場する四獄です。こちらは、バージョン3.3後期で実装された占い師8人で挑むことになりますが、四獄は更新されて条件となる職業が変わるのでしょうか?

よーすぴ 四獄は今後も占い師専用ですね。占い師がうまい感じで戦えれば、一獄より倒しやすいとは思いますよ。

●ダークキングに“法則性”は……!?
――“常闇の聖戦”のダークキングとSキラーマシン戦では、これまでにはなかったギミックのバトルが楽しめると感じたのですが……。

りっきー 意識してギミックを取り入れたわけではありません。ダークキングの実装を決めたとき、どのような戦闘にするかを話し合いますよね。先に実装されていたレグナードは、『DQX』としては王道のバトルになっていました。パラディンなどの前衛職が壁になって、後ろから後衛職が呪文で攻撃、回復役がその状況を維持するような。でも、同じものを作ってもおもしろくないし、パラメータだけを上げてもつまらない。もっと違ったバトルにしようと突き詰めていって、あの形になったんです。

よーすぴ 4年という歳月の中で、技術的に可能・不可能なことを見極めるノウハウが積み上がってきたこともあります。バージョン1にあったレイダメテスのダンジョンでは、炎を消して通路を出現させるギミックがありますが、MMOの空間では表現が不可能だったので、制限時間つきのMOにした経緯があります。ですが、いまの技術なら、MMOの空間のまま、ナドラガンドの氷や闇の塔のようなマップギミックが実現できるようになりましたね。ダークキングに限って言えば、4人で戦う前提で戦略を立てて戦うボスがいてもいいと思い、あの形になりました。

――ダークキングのレーザーは、サポート仲間は避けられますか?

よーすぴ できないですね。サポート仲間が死角からのレーザーを避けられたら、プレイヤーよりも上手になってしまいますから(笑)。

りっきー でも、提案広場にご意見をいただいたので、できたらやりましょうという動きはありますよ。

よーすぴ 本当? 超能力者になっちゃうよ(笑)。

りっきー そこはバランスを考えながら調整していきます(笑)。

――ダークキングと戦ったプレイヤーのあいだでは、戦闘中にカメラを引いてフィールド全体を見渡したいという声が多かったですね。

りっきー 全体を見渡したいという気持ちは、すごいわかるんですよ。ですが、僕の感覚では『DQ』であまり画面を引いた絵をお見せしたくないんです。

よーすぴ ある程度のキャラクターの大きさは維持したいということですね。

――なるほど。視点で言うと、キャラクターの視点の高さについて対応を考えているというお話がありました。

りっきー その点に関しては、種族ごとにカメラの位置が違うので、お好みでカメラ位置の高さを変えられるようにするつもりです。

――バージョン3.3後期よりも後になるのでしょうか?

よーすぴ かなり前から挑戦しているのですが、なかなか難しい部分があります。

りっきー キャラクターの距離感は変わらないので、実現に向けてがんばります。

――ダークキングに話を戻すと、3段階目からダーククリスタルの数が多くなり、非常に辛くなる印象があります。ダーククリスタルの処理が重要になると思うのですが、出現条件に法則性はあるのでしょうか?

りっきー あるかないかと言われれば、あります。

よーすぴ 個人的には、同じ場所に留まっていると出現するイメージなんだけど。

りっきー そういうエッセンスがあるかも……ということで(笑)。Sキラーマシンに関しても同じで、とくに意識してギミックを入れたわけではなく、これまでのボスとは違う遊びになるように試行錯誤をしていき、あのようなバトルになりました。

――ダークキングやSキラーマシン戦は、いろいろな職業で挑めるバランスになっている点がすばらしいと思います。

よーすぴ もちろん早く効率よく倒したい方もいらっしゃると思いますが、いろいろな職業でおもしろいバトルを楽しんでもらえたらな、と考えていました。

りっきー レグナード戦はパーティ構成が重要なバトルになったので、違うものにしたかったんですよ。

――占い師がパーティに加われば、また違った攻略法も生まれそうですよね。

よーすぴ 想像がつかないですね。

りっきー ぜひ試してみてください。

●記念イベント“竜王城の決戦”にあの3人が!
――『DQ』誕生30周年記念イベントとして実装された“竜王城の決戦”ですが、以前の“DQX TV”で公開された魔法の迷宮では、トルネコの横にローラ姫がいました。

りっきー 魔法の迷宮でトルネコなどのキャラクターが出現したとき、半分の確率でローラ姫も出現する仕組みになっています。

よーすぴ ローラ姫に会えるときは、誰かしらと必ずセットになっているということです。

――ローラ姫の横にミネアやテリーがいる場合も?

りっきー はい、あります。ローラ姫からもらった“虹のしずく”を使えば、竜王城の決戦へと挑めます。

――竜王戦では、どのプレイヤーも“勇者レベル30”のステータスになるとのことですが、4人パーティを組んだ場合は全員が勇者になるのですか?

りっきー そうですね。

よーすぴ ついに全員が勇者になれるときが来たね(笑)。

――竜王戦では、あの曲が流れるのでしょうか?

りっきー そこはすぎやまこういち先生にお願いして、許可をいただきました。

――そんな興奮間違いなしのイベントが、期間限定配信というのも寂しいです。虹のしずくを持っていれば、期間が過ぎても竜王と戦えるのでしょうか?

よーすぴ 専用のフィールドを閉鎖してしまうので、虹のしずくを持っていても戦うことはできません。

――使い切っちゃったほうがいいですね! ちなみに、パーティが4人揃わなかったときは、サポート仲間として堀井さんのキャラクターである“ゆうぼん”が助っ人に現れるという話でしたが、サポート仲間が3人となった場合は?

りっきー じつは、“アキーラ”と“すぎやん”がサポート仲間で登場します。

――それはすごいサプライズですね!

りっきー ゆうぼん、アキーラ、すぎやんと力を合わせて竜王と戦うことになります。

――その話を聞いてしまったら、サポート仲間3人で竜王と戦いたくなります!

よーすぴ 竜王戦では、どのプレイヤーも勇者レベル30になるのですが、戦闘はなかなか歯応えのあるバランスになっています。なので、最初はプレイヤーどうしで挑戦してもらって、その後に楽しんでいただければ。3人とも、けっこう似てますよ(笑)。

りっきー 堀井さんには「こんな感じでどうでしょう?」とキャラクターを確認していただいて、「いいんじゃないか」とお墨付きをいただきました(笑)。できるだけご本人たちのイメージに合うよう、がんばって作りましたから。

――『DQI』の勇者が使える呪文も再現しているのですか?

りっきー はい。でも、『DQI』には特技がなくて、“じゅもん”と“たたかう”しかない。これでバトルを成立させるのは、相当難しかったですね。

よーすぴ やくそうをガブ飲みだ。いや、ベホイミか(笑)。

――あとはベギラマですね。最強の呪文。

りっきー 『DQI』に準拠して消費MPを決めると、ベホイミの消費MPがすごい多いんですよ。とてもじゃないけどキツくなるので、『DQX』の消費量に合わせました。できるだけ『DQI』に近づけたかったのですが、『DQX』の遊びとして成立するよう、調整してあります。あ、特技が1個だけありましたね。“ぼうぎょ”です(笑)。

――そういえば“ぼうぎょ”は特技でしたね。どのようなバトルになっているのか、楽しみです。竜王戦に勝利したご褒美はありますか?

りっきー はい、ご用意してあります。

――『DQX』で竜王と戦える日がくるとなると、ファンとしては、「つぎは……」と期待してしまいます。

りっきー いや、勘弁してください(笑)。

よーすぴ 『DQ』誕生40周年でやるかもしれないですね(笑)。

――今回の竜王戦は、あくまで30周年記念イベントという意味合いなんですね。

よーすぴ そうですね。30周年だから何かやろう、『DQ』といえば竜王だよね……と。

りっきー 最初はスケジュール的にきびしかったので、竜王をコインボスとして登場させて終わるつもりだったんです。そうしたら、開発スタッフ側から「そんなんじゃダメだ」、「やるならとことんやりましょうよ」と士気も高まったので、なんとか実現できました。

よーすぴ 最初の企画では、変身後の竜王しかいないし、BGMの追加もなかったんですよ。でも、バトルプログラマーが「そんな中途半端な使いかたをしてはダメだ!」と(笑)。それで私もすぎやま先生に曲の使用許可をいただきに行って……という感じで始まりました。本当は30周年の記念日だけの特別なイベントにするという話もあったのですが、できるところまで作り込もうと開発を進めるうちに、『DQX』4周年に合わせられる形になりました。

りっきー 堀井さんにも相談させていただいて、開発状況も理解されていたので「魔法の迷宮で竜王と戦えるくらいでもいいよ」とおっしゃってくれたのですが、どんどん作り込んでいった結果が今回のイベントです。

よーすぴ ただ、ローラ姫を抱っこすることはできません(笑)。ドワーフとプクリポがいるので。

りっきー ローラ姫も、じつは2種類用意していたんですよ。『DQI』のローラ姫は黄色いドレスを着ていますが、『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』に出てくるローラ姫はピンク色のドレスを着ています。どちらの色にするかで、開発内でも意見が割れまして。『DQ』にこだわりのあるスタッフばかりなので、こういう状況になると愛情がぶつかり合うんです(笑)。

――この流れでお聞きしてしまいますが、『DQX』バージョン2のサントラに“死を賭して”が収録されていましたよね。こちらの曲は、まだ使われていないと思うのですが……。

りっきー 本当はバージョン2で使う予定だったのですが、いやほんとに……4年もあるといろいろあるんですよ(笑)。でも、バージョン3のうちには使いたいと思っています。

――ということは?

りっきー いやいや。いまはあの曲を使いたいという気持ちだけで(笑)。記念イベントで使うのではなく、今後の新コンテンツの中で使いたいとは思っています。

――期待しています。今後の新コンテンツと言えば、“アストルティア学園”の開発状況は?

りっきー いまは形が見えてきたというところです。バージョン3.3後期には間に合いませんが、なるべく早い段階で、バージョン3中には実装したいと思っています。

――アストルティア学園はどのようなコンテンツになるのでしょうか?

りっきー バトルのエッセンスも、物語としてのエッセンスもあります。ひと言でいうと、これまでになかったような新しい体験を届けるコンテンツになります。

よーすぴ 始まるときは“DQX TV”でたっぷり時間を使って、りっきーからプレゼンしてもらいます。アストルティア学園の制服を着て(笑)。

りっきー 生徒と学園長の制服がありますけど……。

よーすぴ どちらがいいの?

りっきー どっちでもいいですよ(笑)。コスプレするなら、ラウルがいいな。ゴーグルあるんで。

よーすぴ ラウルは全然関係ないでしょ(笑)。冗談はさておき、しかるべきタイミングが来たら、“DQX TV”でしっかりとお伝えするつもりです。

りっきー メインとなる物語と冒険をしっかり楽しんでもらったうえで、学園については寄り道感覚で遊んでいただける場所というイメージになります。

●釣りにスライムレースと広がる“遊び”
――“冒険者のおでかけ超便利ツール”がますます便利になっていますが、今後に予定されている機能はありますか?

よーすぴ 釣りができるようになりますね。

――本編と連動して釣りレベルも上がるんですか?

りっきー もちろん上がります。電車を待っているあいだなど、ちょっとした空き時間に遊べるゲームとしては、かなりいいものになっていますね。

よーすぴ 釣れる魚はコンプリートしたいじゃないですか。でも、魚がいるエリアまで行くのは面倒だな、と感じることもありますよね。そういう意味でも、“超便利ツール”の釣りはすごく役立ちますよ。

――8月は釣りポイントで交換できる期間限定の景品もありますからね。

りっきー 夏といえば海。海と言えば釣りじゃないですか。

よーすぴ 私も釣りは大好きなので、盛り上げていきたいなと。

――移動の手間なく魚が釣れてポイントも貯められるとあっては、たまりませんね。

よーすぴ ゲーム内で釣り大会もやりたいんですよ。アストルティアでナンバーワンを決める釣り大会。魚を指定して、いちばん大きな魚を釣った人が勝ちとか。

――“おでかけ超便利ツール”も最初はサポート的な意味合いがメインでしたが、いまや独立して楽しめるひとつのコンテンツになってきましたね。

よーすぴ 家に帰ってからちょっと遊ぼうというときに、メインストーリーを進められないくらいにやることがあるのは辛いと思うんです。なので、少しでもサポートできればいいな、というのが素直な思いですね。

りっきー ログインしたら、フレンドといっしょに新しいコンテンツを遊んだり、コインボスを倒しにいったりしてほしいですしね。

――日替わり討伐もそうですが、やりたいことを優先していると、なかなか釣りに時間を割けないです。

りっきー はい。そのようなサブコンテンツは外出先でも遊べたらいいなと。

――ミニビンゴ、お出かけ迷宮、釣りと、ミニゲームが充実していきますが、カジノで新たに実装されるスライムレースでは、自分で育成したスライムをレースに出せると伺いました。レース用のスライムは、どのようにして手に入れるのですか?

りっきー 初めてスライムレース場を訪れたとき、各プレイヤーがレース用のスライムを1匹もらえます。スライムの種類も選べますよ。それぞれに個性があるので、気に入ったスライムを選んでいただければ。

――スライムの育成方法は?

りっきー レースに出場させて育成することになります。レースでは、基本的にスライムの操作はできませんが、作戦のようにある程度の行動を指示することができます。あとは、ひたすらスライムを見守ってください(笑)。

●『DQX』の夏はまだまだこれから!
――2016年8月6日には“ドラゴンクエスト夏祭り2016”が開催されますね。

よーすぴ 当日席をある程度ご用意しているので、抽選に外れてしまった方も足を運んでいただけるとうれしいですね。当日席の抽選で外れても、“Luida's Cafe”やグッズコーナーなどのフロアには入れますし、イベントのライブ視聴もできるので楽しんでいただけたら。ただ、8月の炎天下となるのでご無理はなさらないでください。あ、りっきーがいろいろとおもしろい話をしてくれますよ(笑)。

りっきー 今回はボツネタコーナーで、日の目を見なかったアレコレを皆さんにご紹介しようと思っています。「こんな没ネタがあったのか!?」というものを用意したので、楽しみにしていてください。

――ちょっと楽しみですね(笑)。それでは最後に、読者やプレイヤーの皆さんにひと言ずつお願いします。

よーすぴ 4周年を無事に迎えましたが、いよいよ5周年に向けての1年が始まります。新しいお客様が増える可能性のある1年になると思いますので、気を抜くことなくがんばっていきます。いま遊んでいただいている方も、バージョン3はまだまだ続きますので、引き続きお楽しみいただけたら。

りっきー 今後も変わることなく、全力で出せる限りのものを冒険者の皆さんに届けていきたいと思っています。この4年間で蓄積してきたノウハウも活用して、どんどん加速していくので、楽しみにしていただければうれしいです。そして、8月2日から始まった竜王城の決戦は、ぜひ体験してください。『DQ』ファンのために作ったイベントなので!

よーすぴ まとめたところで申し訳ないんだけど(笑)、竜王戦では、虹のしずくを使うと魔法の迷宮と同じようにランダムでパーティが組まれるの?

りっきー オートマッチングで行くかひとりで行くか、選べますよ。虹のしずくさえあれば、レベル1のキャラクターでも竜王戦は楽しめます。

よーすぴ 魔法の迷宮を解放していなくても竜王戦はできる?

りっきー はい。“目覚めし冒険者の広場”で虹のしずくを1個もらえますので、それさえあればレベル1のキャラクターでも、すぐにレベル30の勇者になって竜王と戦えます。

よーすぴ それはいいね! 『DQ』は好きだけど『DQX』はオンラインだからなあ、と敬遠していた方でも、竜王戦をきっかけにオンラインの『DQ』の世界に入っていただいて、その楽しさを知ってもらえたらいいですね。

――ゆうぼん、アキーラ、すぎやんといっしょに戦えるのは『DQX』だけですから。

りっきー そうですね(笑)。

最終更新:8月2日(火)12時2分

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