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沖縄の地理的優位性強調 2016年版防衛白書 先島への自衛隊配備も明記

琉球新報 8月2日(火)11時23分配信

 【東京】中谷元・防衛相は2日の閣議で、2016年版防衛白書を報告し、了承された。沖縄関係は15年版に比べ、在沖米軍の駐留意義について「潜在的紛争地域に近い位置にあると同時に、これらの地域との間にいたずらに軍事的緊張を高めない程度の一定の距離を置いている」などと加筆され、沖縄の「地理的優位性」を主張した。そのほか尖閣諸島防衛などを念頭に与那国沿岸監視隊の部隊設置、航空自衛隊第9航空団の新編、陸上自衛隊の先島諸島への配備方針があらためて示された。
 米軍普天間飛行場の辺野古移設計画を巡っては、政府と県による訴訟提起や和解の成立、国地方係争処理委員会の審査などの経過を記述した。その上で辺野古移設計画について「政府の取り組みについて、改めて丁寧に説明するなど、沖縄県側の理解を得るべく粘り強く取り組む」などと政府の立場を強調した。米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを巡っては、CH46ヘリコプターとの性能の比較が図で示され、その安全性を主張している。
 県内の自衛隊の増強については、昨年とほぼ同様の書きぶりで、配備の意義を記述した。一方でコラム「南西地域の防衛態勢の強化」が新たに掲載され、奄美、宮古、石垣に配備を計画している陸自警備部隊について「災害を含む各種事態発生時に迅速に対処する」などと明記された。
 コラムでは陸自与那国駐屯地の隊員の声として昨年の台風21号での自衛隊による民生支援などを実施したことが示され、災害への対応の観点から自衛隊配備の必要性を強調している。【琉球新報電子版】

琉球新報社

最終更新:8月2日(火)11時23分

琉球新報