ここから本文です

「秘密」大友啓史がカナダの映画祭で明かす、ジョン・ウーから得た学びとは

映画ナタリー 8月2日(火)12時2分配信

「秘密 THE TOP SECRET」の公式上映が、カナダ・モントリオールにて開催中の第20回ファンタジア国際映画祭にて現地時間7月31日に行われ、監督の大友啓史が出席した。

【この記事の関連画像をもっと見る】

清水玲子による少女マンガを原作とした「秘密 THE TOP SECRET」は、死者の脳に残された記憶を映像化して捜査を行う警察庁の特別機関・通称「第九」の活躍を描くサスペンス。第九室長・薪剛を生田斗真が、新人捜査官・青木一行を岡田将生が演じた。

本上映には、大友の「るろうに剣心」シリーズや本作で主演を務めた生田のファンが数多く来場し、711名の観客で満席に。本編が終了するやいなや会場は拍手喝采と歓声で満たされた。

観客の興奮冷めやらぬ中で行われたQ&Aでは「アニメやコミックを映画化するとき、何を大切にしますか?」と質問が飛ぶ。大友は「基本的に人物のキャラクターがとても大事だと思っています。ただ、コミックは2次元で、映像は立体。映画は生身の人間が演じているので、汗もかくし、走れば息も乱れる。最初はコミックのイメージがもとになりますが、コミックのオリジナルイメージからどのようにして卒業できるかがポイントだと思います」と真摯に答え、「コミックのイメージをまねしているだけでは、絶対に勝てません。いい俳優は、内面的なアプローチから人物に似せていくんですよね。それと同じで、監督の僕自身もコミックの持っているスピリッツを表面的に見せるのではなく、何が大切か考えて、そのために準備をするようにしています」と続けた。

また「映画を観て、いろんなジャンルの要素が入っていると感じました。異なる要素を入れる意図はありますか?」という問いかけには「あまり決めつけずに色んなジャンルの面白さを詰め込めれば楽しいのでは、と考えています」とコメントし、「本作で言えば、ミステリーサスペンスでもあり、スリラーでもある。そして人間の魂の奥底まで深く潜り込んでいくドラマでもある。そういう意味ではジャンルを横断して映画を作りたいと思っています」と思いを明かす。

さらに大友は、師と仰ぐジョン・ウーとの対話を例に挙げて「監督は、映画作りにおいて人物のエモーションをとても大事にして作っているそうです。アクションの中にエモーションがないと、観る人は心を揺さぶられない。すべてのジャンルにおいて、そこで動いている登場人物にエモーションをどうやって宿らせるかが一番大切だと。これは僕自身もとても大事にしていることですね」と力強く語った。

「秘密 THE TOP SECRET」は8月6日より全国ロードショー。



(c)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

最終更新:8月2日(火)12時2分

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。