ここから本文です

<リオ五輪>無差別テロ多発で高まる治安リスク 東京五輪は対策に2000億円

まんたんウェブ 8月2日(火)17時20分配信

 ブラジルのリオデジャネイロで五輪が開幕する。懸念材料満載の今大会だが、最も気になるのはセキュリティー(保安)対策ではないだろうか。過激派組織「イスラム国」(IS)などによる無差別テロが世界各地で頻発して治安リスクは高まるばかり。東京五輪は大丈夫なのか。【経済界】

 ◇工事の遅れ、治安の悪化 リオデジャネイロの懸念

 リオ五輪の開幕は8月5日(日本時間6日)。南米で初めて開催される“平和とスポーツの祭典”だ。会期は21日までの17日間で、史上最多の206カ国・地域から1万500人が参加する。続いて9月7日から12日間はパラリンピックも開かれる。無事に遂行できるのか、懸念するのは筆者だけではあるまい。

 第一は五輪関連施設の建設工事の遅れだ。工期が遅れて試運転をしないままぶっつけ本番を迎える競技施設が少なくない。高速道路や地下鉄建設などのインフラ整備費も縮小を余儀なくされている。

 ブラジル経済は近年、豊富な天然資源を背景に高成長を続けてきたが、2014年秋の原油価格の暴落を機に悪化の一途だ。通貨レアルは大きく下落し、ブラジル最大の貿易相手国・中国経済の失速も景気の足を引っ張っている。海外からの直接投資は潮が引くように遠ざかってしまった。

 政情不安もある。就任当初、ブラジル初の女性元首として人気を集めたルセフ大統領は国家財政を黒字に粉飾した疑いで同国国会の弾劾裁判を受け、大統領の職務を停止されている。聖火を迎える開会式に出席できないどころか、開幕までに退陣している可能性すらある。五輪担当のスポーツ担当相も2度交代しており、大統領代行のルメル副大統領の手腕も未知数だ。

 だからリオ五輪の各競技の入場券の販売は低調で、半数が売れ残っているという。蚊が媒介する感染症「ジカ熱」の拡大で海外からの観光客の出足も鈍りがちだ。

 最も懸念されるのは無差別テロの発生だろう。世界中から観客が集まり、試合の様子が放映される五輪は国際的な注目度が高い。テロリストには格好のターゲットだ。

1/3ページ

最終更新:8月2日(火)17時57分

まんたんウェブ