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「少女」映画化の三島有紀子監督、湊かなえの原作は「天才的な構造」

映画.com 8月2日(火)18時54分配信

 [映画.com ニュース]累計100万部突破のベストセラー小説を映像化した「少女」のトークイベントが8月2日東京・スペースFS汐留で行われ、原作者である湊かなえ氏と三島有紀子監督が登壇した。物語の主人公は人の死を見たいという願望にかられる女子高生だが、テーマについて湊氏は「死を考えるということが、生を考える、人生を考えること。そして自分の人生を考えることが、他人の生を考えること。そしてそこをけがしてはならないとか、誰と手を繋いで生きて行くかとかを考えること」と原作に込めた思いを語った。

 本作は「人が死ぬ瞬間を見たい」という2人の女子高生の衝撃的な夏休みを描いたミステリー。知的でミステリアスな高校2年生の由紀役を本田翼が、天真爛漫だがいじめのせいで過度の不安症を抱える敦子役を山本美月が演じる。「告白」「白ゆき姫殺人事件」など大ヒットを次々と送り出す湊氏と、「しあわせのパン」「ぶどうのなみだ」などで登場人物達の繊細な心の機微を描いてきた三島監督のタッグが注目を集めている。

 かねて湊作品のファンだったという三島監督は、念願が叶った喜びを述べながら、同時に映画にする難しさも感じていたことを吐露。「天才的な構造になっている。それをどう映像化するかが難しい。主人公の感情のうねりを作っていくのが難しい」と、試行錯誤があったことを明かした。

 それを受けた湊氏は感慨深げな笑顔を見せ、「私は映像化に関しては(三島監督に)お任せでお渡ししていて。どんな風にして頂けるか、田舎のお母さんが子供を送り出して『東京の偉い先生によくしてもらうんだよ』という感じだった。大切に使って頂けて、こんなに立派になってという感じで本当に感謝の気持ちしかない」と喜びを表した。

 また司会の杉山ハリーから原作の着想について尋ねられた湊氏は、10年ほど前自身が経験した女子高生とのあるやり取りがきっかけだったことを述べ、当時のエピソードをリアルな心情と共に語り会場を盛り上げた。

 「少女」は10月8日より全国公開。

最終更新:8月2日(火)18時54分

映画.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。