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プロ格闘ゲーマー・梅原氏と社会派ブロガー・ちきりんさんによる対談トークショーが開催

ファミ通.com 8月2日(火)21時21分配信

文・取材・撮影:ライター H.H

●対談トークショーが開催
 2016年7月31日、東京・渋谷のレッドブルスタジオにて、プロ格闘ゲーマーの梅原大吾氏とカリスマ社会派ブロガーのちきりん氏による対談が収められた新書『悩みどころと逃げどころ』の発売記念イベントが実施された。

 梅原氏は世界的に活躍するプロの格闘ゲーマー。ちきりんさんは月間200万PV(ページビュー)を誇る社会派ブロガーだ。今回発売された新書は、ふたりによる人生対談本。その発売を記念する本イベントは、梅原氏のインターネット生放送番組“Daigo the BeasTV”にちきりんさんが登場し、本書読者やふたりのファン50名を招いてトークイベントの公開生放送を実施する、といった内容となっていた。

 イベント冒頭では、ちきりんさんがまず本を紹介。トークでは本の内容をなぞるというよりも、出来上がるまでの秘話がメインになることを示してから対談が始められた。

 最初の話題は学校に行く意味について。梅原氏は行く勝ちのある“大アリ”という意見に対し、ちきりんさんは全否定派。話は学歴関連に及び、梅原氏は「平等な扱いを受けていても、“いい学歴がないことを理由に不利な扱いを受けるかもしれない”というコンプレックスを抱える不安がある」とする。また、大成功している“天上人”は学歴に関わらず成功できる人たちだからこそ「学歴じゃない」と語るが、そこまでの域ではない大半の人は学歴で判断される場合が多い、というのも大アリ派の理由としているようだ。

 話題は書中にもある、“梅原「逃げたらダメ」vs.ちきりん「逃げてもいい」”に。梅原氏は、自身がゲーム以外から逃げてきた面があるゆえに、物事から逃げることはNGと信じ、逃げてしまったら“魂がそれを背負って生きていくことになる”と長らく考えていた。対してちきりんさんは、つらいときには逃げればいいと言う。本当に逃げるべきではなかったときには、必ず本人が後悔する。後悔を経てもし戻ることを選択した場合には、そのプロセスには大きな価値があると語る。この考えを聞いた梅原氏はもとの意見が変わり、逃げることへの見方が変わったそうだ。

 おつぎは、事前に用意された質問に答えるコーナー。“ふたりに共通点を感じる部分はありますか?”という質問に対してちきりん氏は、“12歳当時に苦労したことを解決する行動規範にしている部分が共通している”と語った。一方の梅原氏は、チームの斡旋が行われる格闘ゲーム大会に参加したことが友だちづくりに役立った経験を活かし、同様の大会を主催している。ちきりん氏は地方生活で社会の動きをつかむことに苦労した経験をもとに、社会の話題を誰でも読めるブログに記すことで、読者の役に立てばいいと考えているとのこと。こういった行動規範の根幹には共感を感じているそうだ。

■本書の注目点は?
 イベント後、おふたりに対談本で一番興味深かった話題や注目点のコメントを頂戴してきたので掲載しよう。

梅原氏 いちばん興味深かったのは学歴の話題ですね。これまでは、学歴がある人の話を面と向かって聞く、という機会がなかったように思います。今回の対談では、学歴のある人自身は案外そのことを気にしていないものなんだな、という発見がありました。学歴がない方はコンプレックスに思う部分がありますが、ある方は“そんなのどうでもいいじゃん”って思っているものなんだな、という点が印象に残っています。

ちきりんさん 私はtwitterで梅原さんの動画を紹介されたことがきっかけで彼を知りました。その後、梅原さんの著書を書店で見かけて、ブログで紹介したらバカ売れして、という流れがあり、いまの間柄になります。そういう、ほんの些細なちょっとしたことの積み重ねで、私たちのような遠くにいる人どうしの対談が本当に実現するんだな、というのを感じながら読んでいただければと思います。


格闘ゲーマーと社会派ブロガーが100時間にも渡って語り合った異色の対談本『悩みどころと逃げどころ』。興味を持った人は書店やオンラインショップなどで、購入してみてはいかがだろうか。

最終更新:8月2日(火)21時21分

ファミ通.com