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TDK、仏センサーメーカーを約55億円で買収 IoT強化へ

EE Times Japan 8月2日(火)14時16分配信

■センサー事業の拡大へ

 TDKは2016年8月1日、フランスのセンサーメーカーである「Tronics Microsystems」(以下、Tronics)を買収すると発表した。買収は、TDKの完全子会社で、ドイツに本社を構えるEPCOSが行い、全発行済株式を1株当たり13.20ユーロで現金公開買い付けする。買収総額は、4865万ユーロ(約55億円)になる見込みだ。

 株式1株当たりの買い付け価格は、Tronicsの株式取引停止直前の取引日である2016年7月7日の株価の終値に対して78.4%のプレミアムを上乗せしたものになる。同株式公開買い付けの成功は66.67%の達成を条件とし、発行済み株式の53.21%を持つ株主は既に、株式公開買い付けの意思を示しているという。また、Tronicsの経営陣は、株式公開買い付け後に、ストックオプション付き株式を13万5000株を売却する。

 Tronicsは、慣性センサーとMEMS技術に強みを持つ。MEMS技術によって小型化されたセンサーは、今後成長が期待される産業機器、自動車、航空機、IoT(モノのインターネット)機器において、鍵となる部品となる。TDKはTronicsを買収することで、慣性センサーという市場で新しい機会を獲得し、センサー事業の拡大を目指す。

 TDKの常務執行役員兼電子部品ビジネスカンパニーCFO兼EPCOS取締役会長CEOおよびCFOのJoachim Zichlarz氏は、「2015年12月に発表した磁気センサーメーカーMicronas Semiconductorの買収に続くTronicsの買収は、センサー分野における事業の拡大を図るTDKの戦略にとって理にかなった次の一手となる。さらに、TDKの持つ最新鋭の薄膜とアセンブリ技術との相乗効果にも期待している」と語る。

 TDKによると、株式公開買い付けは、フランス関係当局の事前許可を条件とし、2016年9月初頭に申請が行われる予定。なお、Tronicsに20.9%出資しているThales Avionicsは、EPCOSに対して、Tronicsの株式を保有し続ける意志を表明している。EPCOSとThales Avionicsは、Tronicsに関する両社の関係を定めるための協議を開始し、株式公開買い付けが成功した場合、株主間契約を締結することに合意したという。

最終更新:8月2日(火)14時16分

EE Times Japan

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