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『家売る』ダメ上司役も話題、仲村トオル“コメディ俳優”としても光る存在感

オリコン 8月3日(水)8時40分配信

 民放の夏ドラマで唯一2ケタ視聴率をキープするなど、好調ぶりを見せている『家売るオンナ』(日本テレビ系)。ストーリーの面白さに加え、個性豊かなキャラクターも魅力的な同作だが、中でも主人公・三軒家万智(北川景子)の上司で、仲村トオル(50)演じる“ちょいダメ課長”がネットで話題になっている。仲村と言えば、クールな“大人の男”というイメージが強いが、時折2枚目なルックスに似合わずおバカな役を自然体で演じてみせ、本作でも見事なまでにサラリと3枚目役を好演している。そんな仲村ももう50歳と聞けば、「あの『ビー・バップ・ハイスクール』のトオルも五十路かぁ…」と感慨深い人も多いだろうが、ますます円熟味を増す仲村の演技と“コメディ俳優”としての資質を、30年に及ぶ俳優歴を追いながら検証してみたい。

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◆『ビー・バップ』や『あぶ刑事』、初期からほのかに感じるコメディの才気

 仲村トオルと言えば、やはり先述のデビュー作映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ(1985年~)の不良・中間徹役が印象的だろう。加藤浩志役の清水宏次朗とのW主演だったが“弱きを助け強きをくじく”、“ケンカには強いが女の子にはめっぽう弱い”といったキャラが、女子のみならず日本全国のヤンキー系男子からもカッコいい!と支持され、一躍スターに駆け上がった。その後すぐ『あぶない刑事』シリーズ(日本テレビ系)に出演し、そこでも“トオル(町田透)”役を熱演。芸名と役名が同じだったことも、仲村の名をお茶の間に浸透させる要因となった。以後、刑事ドラマや恋愛ものなど、幅広い役柄でドラマ、映画に出演するが、『ビー・バップ』や『あぶ刑事』に続く代表作と言えば、映画化もされたドラマ『チーム・バチスタ』シリーズ(フジテレビ系)だろう。

 「この作品は医療サスペンスドラマで、仲村さんの役どころは厚生労働省の役人。医療の裏に隠れた不正や疑惑を暴くシリアスな作品ですが、相棒の伊藤淳史さん(医師役)とのやり取りに、今回のようなコミカルな仲村さんに通じる“思わずクスっとなる”場面もありました。ドラマ『週末婚』(TBS系)や『海猿』(フジテレビ系)などの作品で“大人の男”というイメージが強かった人にとっては、少し意外な感じがしたのではないでしょうか」(ドラマ制作会社スタッフ)

◆2枚目のルックスと自然体な演技力に“笑い”が加わる強み

 映画にドラマ、舞台とさまざまな経験を通して、振り幅の大きい名優へと歩みを続けてきた仲村だが、50代を迎え改めて“コメディ俳優”としての魅力が開花している。昨年のケラリーノ・サンドロヴィッチ監督・脚本のドラマ『怪奇恋愛作戦』(テレビ東京系)では、ケラが「彼のキャリア史上間違いなく最も馬鹿げた役」と語るように純真無垢な天然刑事を好演し話題に。そして放送中の『家売るオンナ』では、コンプライアンスに縛られ蓄積した会社でのうっぷんを、行きつけのBARのママ(臼田あさ美)に癒やしてもらう…といった“ちょいダメ課長”役を演じ、クールではない仲村のキャラに、ネット上では「かわいい」、「意外な感じで面白い」などと賑わっている。

 「実は仲村さんの魅力は“怖そうだけど、実は優しくて面白い”というギャップにあるんだと思います。『ビー・バップ』出演当時だって、目つきがすごく怖くてケンカが強い役でしたから、絶対この人は本物の不良だ…と思わせるものがありましたが、本人はいたって普通の大学生で、後に『周囲の役者さんは本物の不良ばかりで怖かった…』と告白していました(笑)。番宣で『ネプリーグ』(フジテレビ系)に出演したときは、ナルトを“チクワ”と答えるなどの珍解答を連発。でも、それが意外な一面として捉えられて、さらにはカワイイと言われるんですから、得ですよね(笑)」(前出・スタッフ)

 確かに、『ビー・バップ』後の『あぶない刑事』シリーズも、そもそもコメディ要素が強い作品であり、そういった意味では、仲村には初期からコメディの才気があったとも言えそうである。実際、彼の憧れの大先輩である俳優・松田優作にしても、ハードボイルドから文芸作までをこなしながらも、実はコミカルな役柄に定評があったことは周知の通り。50代を迎え、ますます円熟味を増してきた仲村トオル。高身長、イケメン、高い演技力を武器に、これからもクールな役から“おバカ”役まで、自在に演じられる名優への道を歩んでいくことだろう。

最終更新:8月3日(水)12時9分

オリコン

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