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ご高齢の方の「急な入院」にも慌てない、入院中にするべき「退院後の準備」

マネーの達人 8/2(火) 5:04配信

ご高齢の方が自転車を軽快に走らせる姿や足腰が丈夫でスタスタと歩かれている姿を目にしますが、不意な転倒により大腿骨骨折や、膝損傷などで入院するケースや突然脳梗塞などを発症してしまい入院となるケースがあります。

昨日まで元気だったのにと慌てしまうご家族がほとんどです。高齢者の場合、入院することで筋力が落ちてしまい、入院前と同じように歩行ができなかったり、脳梗塞の後遺症で麻痺がのこることもあります。

高齢者にとっての「入院」=「介護」の始まりと考えられても仕方ありません。今回は、急な入院中に準備できる介護についてお伝えしたいと思います。

1. まずは要介護認定を受けましょう

骨折による歩行困難や後遺症による麻痺の度合いによっては、退院後も介護が必要になることが予想されます。要介護認定は無料ですので、お住まいの市区町村に要介護認定の申請をしておきましょう。

退院後でも申請はできますが、認定結果が出るまでに1か月程要するので、早めに手続きすることをおすすめします。

また、すでに要介護認定を受けている方についても、要介護度を見直してもらうこともできます。

ただし、要介護度が重くなると、介護度別の料金設定のある介護サービスでは料金料金が高くなる傾向があるので、あまり介護サービスを使われておらず、介護保険の限度額が足りている場合には、無理に見直しを行わない方が、介護費用を節約することができます。

担当のケアマネージャーや病院の看護師さんなど見直しを提案してくれると思いますが、前述の理由のとおり特に必要がなければ慌てて見直す必要はありません。

2. 退院後の生活を考えておきましょう

■自宅

ご家族と同居などによりご自宅への帰宅が可能であれば、退院してからの生活をイメージしながら少しずつ環境を整えておくことが必要になります。

例えば、布団からの起き上がりが難しいようであれば介護用ベッドをレンタルする手配が必要になりますし、入浴する際にご自宅では入るなら介護用のバスチェアを選んだり、デイサービスやデイケアに通所し入浴させてもらう方法などを考える必要があります。

デイサービスやデイケアなどはケアマネージャーに依頼すると退院後から様子をみて通所できるように手配を行なってくれます。

■中間施設の老人保健施設を利用

ご自宅の事情などですぐにご自宅にもどることが困難な場合やリハビリが必要な場合には、ご自宅への中間施設として老人保健施設があります。

介護保険施設なので、介護料金としては1割(2割)で利用ができます。

通常は3か月間、特例で6か月と規定があるので終身利用はできませんので注意しましょう。また、要介護認定で要介護度1以上の方が利用できます。

要支援1、2の方は利用ができないので、注意が必要です。

希望する場合には、担当のケアマネージャーに依頼すると手配を行なってくれます。ご家族が忘れていても、ケアマネージャーは必ず提案してくれるの心配はありません。

老人保健施設に入所している間にケアマネージャーとご自宅へ戻られた後の生活について検討しておきましょう。

突然の入院から、ご本人への心配と重なり介護への不安も押し寄せてくるものですが、介護が始まったからといって、ご家族は全てを抱えこむことではありません。

病院や老人保健施設はある程度ご自宅で生活ができるレベルまで回復した後に退院、退所させてくれるものです。ご本人がご自分でできることを1つでも多く見つけて、ご本人にできることはなるべくご自分でやってもらいましょう。

介護サービスが始まると、ご本人はご家族や介護士に頼りがちになる傾向があります。

「介護」=「全て頼ることではない。」ということをご本人にも理解してもらうことで、介護費用もご家族の負担も大きく軽減させるコツにつながりますよ。(執筆者:佐々木 政子)

最終更新:8/2(火) 5:04

マネーの達人