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【高校総体】陸上男子走り高跳び 藤森俊秀(愛知・岡崎北)がV 故障の苦しみ乗り越えた

高校生新聞オンライン 8月2日(火)10時21分配信

 全国高校総体(インターハイ)陸上の男子走り高跳び決勝が8月1日にシティライトスタジアムで行われ、藤森俊秀(愛知・岡崎北3年)が自己ベストタイの2メートル10を跳んで初優勝に輝いた。(文・小野哲史、写真・幡原裕治)

この1年は故障との闘い

 故障に苦しんだ1年だった。昨年はインターハイ予選の県大会後の6月、疲労の蓄積から右足首を痛めた。「練習をまったくできないまま臨んだ」という東海大会は7位。あと一歩でインターハイに出場できず、悔しさを味わった。故障が長引き、完治したのは今年5月の県大会後。「ようやくインターハイに向けて気持ちを高めていける」と思った矢先、今度は腰を痛めてしまった。

 藤森は自身の跳躍を「助走の時に脚を外側に押し出すことで、踏み切りが低い姿勢から入れるので、腰回転を生かして跳ぶことができる」と分析している。冬季からは助走を磨くドリルを取り入れたことで、助走が速くなった。その結果、跳躍のレベルは確実に向上したが、腰に見えない負担がかかっていたようだ。

不安が楽しさに変わった

 それでも東海大会で自己ベストの2メートル10をマーク。腰痛も快方に向かい、満を持して迎えたインターハイだった。藤森は優勝ラインを「2メートル16ぐらいになるだろう」と考えていた。しかし、優勝候補に挙げられていた有力選手が早い段階で次々と脱落。波乱の様相を呈してきたが、藤森はほかの選手の動向を気にせず、「自分の跳躍に集中」した。2メートル04と2メートル07を1回でクリアすると、大西健介(大阪・大塚3年)との一騎打ちとなった2メートル10を2回目で成功させて決着をつけた。

 「予選の最初は跳べるかどうか不安でビクビクしていたのですが、試合が進むにつれてだんだん楽しくなってきました」。藤森は、表彰式で渡された大きなトロフィーをいつまでもうれしそうに見つめていた。

高校生新聞社

最終更新:8月2日(火)10時21分

高校生新聞オンライン