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長く使うと良いことあるかも? KDDIがユーザー囲い込みで端末メーカーとのリアル体験の場提供

日刊工業新聞電子版 8月2日(火)17時30分配信

長期利用者にのみ与えられる貴重体験

 KDDIはスマートフォン端末の長期利用者向けにユニークなイベントを展開している。端末の開発者と懇談する場を提供するなど、端末メーカーのファンにauを契約し続けるメリットを訴求する。総務省は2015年12月、長期利用者の負担を軽減するよう携帯3社に要請した。KDDIは料金負担の軽減とともにイベントなど独自の施策を整え、他社とは異なる長期利用の恩恵を提供する。(葭本隆太)

■Xperiaの技術を体感
 7月、東京都港区のソニー本社にソニー製スマートフォン「Xperia(エクスペリア)」を長く使うau契約者が集まった。KDDIとソニーモバイルコミュニケーションズ(東京都品川区)が共催した長期利用者向けイベントだ。27人の参加者はソニー本社のVIP向けショールームで映画や音楽などの技術を体感。エクスペリアの開発担当者との懇談も楽しんだ。

 「エクスペリアを長く使う人はソニーのファンが多い。携帯3社とも同じ端末を販売する中で、auと契約するメリットとして独自の特典を考えた」―。KDDIコンシューママーケティング本部の渡辺和幸コンシューママーケティング1部長はイベントの狙いをそう強調する。

■京セラや他メーカーでも実施
 ソニーモバイルも既存顧客との関係を強めたい意向を持っていたため、協力体制を構築した。15年10月に初めて開き、今回が3回目となった。イベントは参加者の倍率が毎回、数十倍以上に上るなど人気が高い。特に「開発者との懇談が好評を得ている」(渡辺部長)という。開発者にとっても端末愛好者の意見が聞けるため、次の端末を開発する意欲につながる。

 このためKDDIはイベントを共催するメーカーを増やしていく考えだ。京セラとは高耐久性のアウトドア向けスマホ「TORQUE(トルク)」の利用者を対象に7月に初めて開催したほか、8月も予定する。その他のメーカーとも話し合いを進めているという。

■自慢できる体験
 総務省が長期利用者の負担軽減を要請したことを受け、携帯3社は新施策をまとめた。KDDIは利用年数などに応じ、利用料の支払いに使える「ウォレットポイント」を付与する。ただ、渡辺部長は「長期契約の特典としては利用者が友人などに自慢できるような体験の場も提供したい」と力を込める。メーカーとのイベントはその一つだ。

 イベントは定員が限られ、直接恩恵を受けられる利用者は多くない。一方で特別なイベントを企画し、参加を募ること自体が「長く使うと良いことがあるかも」と利用者に期待させる力になる。長期利用を促す上では重要な策と言えそうだ。

最終更新:8月2日(火)17時30分

日刊工業新聞電子版

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