ここから本文です

「障害者×感動」の描き方を考える NHK「バリバラ」が「24時間テレビ」に問題提起?

トレンドニュース(GYAO) 8月2日(火)15時34分配信

今年も8月27日・28日に日本テレビ系「24時間テレビ 愛は地球を救う」が放送される。だが同番組のクライマックスを迎える時間帯に、「障害者のための情報バラエティー」をコンセプトとしたNHK Eテレ「バリバラ」が「24時間テレビ」に“問題提起するような企画”を実施するとして話題になっている。

「24時間テレビ」は生放送のチャリティー番組であり、番組内容も例年、障害者や難病患者にスポットを当てるような企画が多い。また今年は番組内で、加藤シゲアキ主演のスペシャルドラマ「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」を放送することが発表されている。こちらは網膜剥離を発症して視力を失った中学校教師が、周囲の支えを受けて「もう一度中学校の教師に」という夢に挑戦するドラマとなっている。

だが「24時間テレビ」も大詰めとなる28日夜、「バリバラ」が「検証!『障害者×感動』の方程式」という企画を生放送で行うことがわかった。番組の公式サイトでは同企画について、「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれるのか?」を検証するため、「障害者を描くのに感動は必須か?」「チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法は?」というテーマで討論を行い、“障害者の描き方”について考えると伝えている。

放送時間帯が一致しているのは、たまたまなのか、それとも意図したものなのか……。まるで「バリバラ」が「24時間テレビ」に問題提起するような企画内容はネット上でも話題をよんでおり、

「ああ!これは興味ある。しかもわざわざ24時間テレビのハイライトにぶつけてくるのかwwwロックだ!」
「NHKのバリバラは障害者を感動や憐れみの演出なく自然体で映してて好き」
「ふと思う。障害者や病人がふつうに出てくるTVドラマってあるのだろうか。闘病記ふうじゃないヤツ」

といった声が上がっている。

なお作家の乙武洋匡氏も2012年にTwitterで、過去「24時間テレビ」からのオファーを断ったことを明かすとともに「障害者に対する扱いがあまりに一面的」「そこに登場する障害者は、あきらかに憐憫の情で見られている気がした」と指摘していた。ただ同時に乙武氏は、「募金による寄付額には無視できないものがあるし、何より『知ってもらう』ことのきっかけにもなる」と一定の意義があることは認めていた。

確かに“感動”というフックがあれば、障害者の存在を普段意識していない人にもメッセージが届きやすいのは事実だ。どちらの番組が正しいとは断言できない話だが、ふたつを見比べて、自分なりに考えてみることが大事なのだろう。

(文/原田美紗@HEW)

最終更新:8月2日(火)15時34分

トレンドニュース(GYAO)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。