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ソニー、有機ELテレビに慎重「今は画像処理エンジンを生かすレベルにない」

ニュースイッチ 8月2日(火)11時50分配信

テレビ事業の黒字体質定着へ。8Kテレビ、2020年までに参入

  ソニーのテレビ・オーディオ事業を統括する高木一郎執行役EVPは1日、日刊工業新聞などのインタビューに応じ「テレビ事業の2017年3月期の営業利益率が前期の3・2%を上回りそうだ」と語った(写真)。15年3月期に11年ぶりの黒字化を達成して以降、利益を出す体質が定着してきたと言える。

 高解像度の4Kテレビなど高付加価値品を中心に、欧米や東南アジアでの販売が好調に推移する。今後は手薄だった南米や中近東の販売を強化する考えで、販売代理店の攻略や地域別モデルの展開を進める。テレビの売上高に占める4Kの比率を17年3月期に55%、18年3月期には60%超に引き上げる。

 一方、日本では18―20年にかけて大型のスポーツイベントが相次ぐことから「貪欲にシェアを追いかける」。4Kの4倍の解像度を持つ8Kテレビは「パブリックビューイングも含め、20年までに参入する方向で検討している」という。

 有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)テレビは「ソニーの画像処理エンジンが生かせるデバイスになれば当然採用するが、今はそのレベルではない。画面サイズ、価格、画質を総合的に判断し製品化を考えたい」と慎重な姿勢をみせた。

<スマホ向けデバイスは2―3年、サムスン優位変わらず>

 最近、スマートフォン向けを中心に有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーへの投資が過熱している。その要因はいくつかある。先行する韓国サムスンディスプレーが有機ELディスプレーの外販を始めたことと、米アップルが2017年に発売する新製品に有機ELを採用するとの観測が広まったことが主因だ。また中国を中心に需要が高まっていることや、中国が集中的に投資していること、フレキシブルディスプレーの実用化の加速も挙げられる。

 現在の主なプレーヤーはサムスン、韓国LGディスプレー、ソニー、台湾AUO、中国エバーディスプレーだ。このほか中国ではBOEや天馬微電子も投資を決定し参入する。日本では試作ラインへの投資を決めたジャパンディスプレイや、シャープが量産投資に動く可能性がある。

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最終更新:8月2日(火)11時50分

ニュースイッチ

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